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e発明塾通信 vol.774(2020年10月26日号)「植物 x IoT」の入り口は「観葉植物」だった~急成長している米スタートアップの発想に学ぶ

・・・ e発明塾通信 vol.774(2020年10月26日号)


「「「 「植物 x IoT」の入り口は「観葉植物」だった~急成長している米スタートアップの発想に学ぶ 「「「 


おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。

本日は、過去に発明塾や本メール講義で取りあげたエッジ情報の続報、関連情報を
取りあげます。


取りあげるのは、以下記事です。

オンライン園芸店のBloomscapeが約16億円調達、植物管理アプリVeraを買収
https://jp.techcrunch.com/2020/10/01/2020-09-30-online-garden-shop-bloomscape-raises-15m-series-b-acquires-plant-care-app-vera/


ロックダウンや在宅勤務の影響で、観葉植物をオンラインで購入する人が
とてもふえているようです。

次は、

「食べられる植物」(ハーブなどを含む)

の販売にも着手するようです。

その事業拡大に必要な資金調達、ということでしょう。

観葉植物から入っているところが、非常に現実的で、センスがよいと感じました。


さて、このニュース、個人的には、

「アプリ」

の買収に注目しています。
(理由は、後程ご説明します)


発明塾(学生版)では過去、植物に関する IoT の話題を取りあげたことがあります。
家庭菜園を想定していましたが、当時は、時期尚早かな、という感じでした。

何ごとも、タイミングですね。

過去の配信でも、野菜を育てる IoTプランター を紹介しています。

e発明塾通信 vol.468(2018年5月1日号)
「IoT」プランターで「みんなで野菜を育てる」世界を
https://note.com/ehatsumeijuku/n/ncdd9ee5fe77a


さて、

「IoTプランター」

とは、いったいどのようなものか、配信内容から関連記載を抜粋引用しておきます。


==引用、ここから

<前略>

情報をウォッチしていると、面白いデバイスを見つけました。

それが

「IoTプランター」

です。

(Plantio HP)
https://www.plantio.co.jp/

最近、ニュースやイベントで取りあげられることも多いようです。

(IoT搭載、AIを活用したプランターって何だ?)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/013100199/032700007/

<中略>

2つ目の出願は「Plantio」からのものです。

(植物育成培地生成用キット、植物育成培地生成方法及び使用済み植物育成培地のリサイクル方法)
https://patents.google.com/patent/WO2017104842A1

植物を育てる「土」に注目した発明です。特に、化学肥料をあまり使わず

「微生物」

をバランスよく含む土を作ることに、着目しています。たしかに、プランターで
家庭で植物を育てるとなると、土は大きな要素になる気がします。

「微生物を売る」

という考え方も、成り立つかもしれません。
(土壌細菌は、非常に奥が深い世界だと、伺ったことがあります)


3つ目の出願も「Plantio」からのものです。

(情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム)
https://patents.google.com/patent/WO2017104841A1

請求項と明細書を読むと、これがまさに「IoTプランター」に関する特許だなと
気づきます。図も、それっぽいものが書かれています。

図をぱらぱらとみていくと、製品イメージもなんとなく見えてきます。

図の26、27あたりを見ると、画像とともに、種まきや水やり、発芽や開花などの
日時情報が記録されるようなアプリとセットになるんだろうなと、わかります。

==引用、ここまで


先ほど、アプリの買収に注目している、と申し上げました。

「やはり、植物を継続的に販売する上で、アプリは必須なんだな」

と、改めて感じたからです。


観葉植物を購入したけど、枯らしてしまった。

よく聞くお話しです。
(私も、経験があります)


そうなると、

「また、枯らしてしまうかも」

と、購入に二の足を踏んでしまいます。


逆に、この

「最初の壁」

を超えさせる手段があれば、継続的に(観葉)植物は売れるんじゃないか、
そう考えたのでしょう。


実はこれ、直近では、ある

「ギター・楽器のメーカー」

が、同じことに取り組んでいます。

「フェンダー」(Fender)

という企業です。


彼らは、ユーザーへのインタビューを繰り返し

「多くのギター購入者が、最初の数ヶ月でギターの練習に挫折してしまう」

ということ、および、その数ヶ月を乗り越えたわずかな人は

「生涯にわたって、ギターを弾き続け、その後おおよそ10本のギターを購入する」

ことを、突き止めました。
(ちなみに、新しいギターを購入する方の多くは、女性だそうです)


彼らは今、

「ギター練習アプリ」

に力を入れ、

「最初の壁」

を、ギター購入者に乗り越えてもらうことに、非常に熱心に取り組んでいます。


「観葉植物を枯らさなくて済むアプリ」

ちょっと使ってみたいな、と思いました(笑

皆さんは、いかがでしょうか。



楠浦 拝

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