・・・ e発明塾通信 vol.761(2020年9月7日号)
「「「 「IoT」は照明に「生命」を吹き込む?~「空間をデザイン」する IoT 照明 「「「
おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。
本日は、過去に発明塾や本メール講義で取りあげたエッジ情報の続報、関連情報を
取りあげます。
取りあげる情報は、以下です。
Nanoleafの新製品「Hexagon」はまるで生きているように光り、インテリアとの相性も抜群
https://jp.techcrunch.com/2020/07/27/2020-07-10-nanoleafs-new-hexagon-shapes-are-a-surprisingly-lively-and-organic-addition-to-your-home-decor/
以下のYoutube動画が、とてもわかりやすく、参考になります。
音楽とシンクロする未来感マックスの LEDパネル「 Nanoleaf Canvas 」レビュー
https://www.youtube.com/watch?v=5RjwkOat1H8
ヘキサゴンという名の通り
「6角形」
のモジュール型で、壁に貼り付けるタイプの照明です。
(3角形や4角形のモジュールもあるようです)
動画で言及されていますが、欧米では
「ゲーミングPC を デコレーションする」
ために使われ、大人気とのこと。
今後は、壁のデザインとして、以下の記事にあるように
「普通に」
使われていくのだろうな、と思います。
(余談ですが、こういうデバイスは、配線があるとせっかくの未来感が台無しですね、、、)
Nanoleaf's Shapes light panel range goes on sale - Hexagons available first
https://www.pocket-lint.com/smart-home/news/153212-nanoleaf
「壁紙と照明」
の間、ぐらいの位置づけのデバイスでしょうか。
この切り口で考えると、いろいろアイデアが出そうです。
脱線しました。
(つい楽しくなって、いろいろ考えてしまいますね、、、)
適度な大きさのパネル型の照明モジュールを、
「自分で組み合わせて」
照明をつくる。
ありそうでなかった照明だ、と感じられたでしょうか。
発明塾では過去に、様々な形態の
「照明」
と
「ディスプレー」
の発明に取り組んでおり、その時に
「ディスプレイと照明の間ぐらいのデバイスが面白そうだな」
(ディスプレイほど精細ではないが、均一ではない照明、という領域)
という議論をしていました。
例えば、過去の塾生さんが
「好きな形状に切り取ったり、レゴのように繋げたりできる、フレキシブル照明」
の発明を考え、投資ファンドなどへ提案したことがあります。
残念ながら採択には至りませんでした。
「時代が早すぎた」
のでしょうね。
上記の発明は、
「今後、照明分野ではコンテンツが重要になる」
という預言にもとづいて、生みだされたものです。
これも、時代の先を行き過ぎていたのでしょうか。
適度な大きさのパネル型の照明を組み合わせ、
「照明をプログラミングし、デザインできる」
非常に面白い照明が、ようやく出てきました。
冒頭で紹介した「Hexagon」について、いくつか特許(実用新案)が出ています。
特徴がわかりやすいものは、以下でしょうか。図面を参照ください。
Electric connector, electric connector assembly and panel lamp combination
https://patentimages.storage.googleapis.com/c2/1e/f9/a560ca0bdc921f/CN210535867U.pdf
タイトルは英訳をつけましたが、PDFは中国語ですのでご注意ください。
英訳で全文を読まれたい方は、以下を参照ください。
https://patents.google.com/patent/CN210535867U/en
6角形であり、電気的な接続部分があるのが、特徴です。
技術的には、さほど高度なものではありません。
しかし、上記のような経緯から、発明塾的には
「ヤラレタ」
感がありました。
照明は
「技術ではなく、コンテンツ」
が重要になるのでは、と考えると、この先どうなるでしょうか?
ぜひ
「先読み」
して、さらなる
「エッジ情報」(最先端情報)
を探してみてください。
楠浦 拝
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