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e発明塾通信 vol.786(2020年12月14日号)「食と健康のサイエンス」が、3Dプリンターで加速する

e発明塾通信

・・・ e発明塾通信 vol.786(2020年12月14日号)

 

「「「 「食と健康のサイエンス」が、3Dプリンターで加速する 「「「 


おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。

本日は、過去に発明塾や本メール講義で取りあげたエッジ情報の続報、関連情報を
取りあげます。


3Dプリンター(3次元プリンタ-)は、過去配信で取り上げています。

e発明塾通信 vol.687(2019年12月9日号)
「生物」に学ぶ「3Dプリンティング」スタートアップ~ 3Dプリンター「でしか」できないこと


過去、発明塾(学生版)でも、

「炭素繊維強化プラスチック」
「食品」
「医薬」

など、まだ3Dプリンタが用いられていなかった、あるいは、用いるのが難しいとされていた領域で、多数の発明を創出しています。


今回は、

「食品」

における3Dプリンターの利用、特に、

「3Dプリンターにしかできないこと」
「3Dプリンターを用いるからこそ、実現できること/加速する流れ」

について、考えてみましょう。


取りあげるのは、Natural Machines という企業です。
以下に、インタビュー動画があります。

(Natural Machines are the creators of Foodini:日本語字幕あり).
https://japan.rainmaking.io/ja/natural-machines/


既に

「デザイン家電」

に落とし込まれているんですね。

「調理家電の一種」

と位置づけているのでしょうか、面白そうです。


上記ページ内や、インタビュー中のキーワードを拾っておきましょう。

「食品廃棄物が少ない」
「健康を取り戻す」

など、ヘルスケアの観点と、環境の観点から、価値を生み出せるのが、食品3Dプリンターのようです。


確かに

「アレルギー」

をはじめとした、食事に細かい制約が必要になる場合、3Dプリンターで

「パーソナライズされた食事」

を作り、対応する、というのが今後の一つのトレンドになるかもしれません。


パーソナライズされた食事、という考え方自体が、すでにトレンドになっているようです。

国内フードテックで注目すべきは“食のパーソナライズ化”を実現するソリューション(2020.2.2)
https://bae.dentsutec.co.jp/articles/foodtech-02/

以下に、私が注目した記載を抜粋引用しておきます。


==以下、抜粋引用

さらにユーザーの遺伝子検査、血液検査、基礎代謝の状況などを解析し、健康状態に合ったレシピをレコメンドする米国の「Habit(ハビット)」、同じく遺伝子検査の結果からレシピや外食メニューを提案する、英国の「DNAfit + Vita Mojo(ヴィータモジョ)」などのサービスもあります。

「美味しい」「便利」だけではない、究極的なパーソナライズ化を実現できる内容ですが、日本でも、大手飲料メーカー等が近いサービスを展開し始めました。遺伝子検査や血液検査に基づいて摂るべき栄養素や食材についてのアドバイスを行ったり、それに応じたアイテムを届けるといったサービスです。

==抜粋引用、ここまで


遺伝子・血液・基礎代謝情報から

「その人の好みと健康に合った、レシピの提案」

ができるのであれば、あとは、3Dプリンターという調理家電があって、

「原料を、Amazon が即日配達」

してくれればOKです。

3Dプリンターの場合、原料はカートリッジに入っているか、粉末だと思われますので、長期保存も可能でしょう。


すでに実現しつつある未来、だと感じます。


私は関西人なので、

「粉もの」

が大好きです。


食品製造機械業界の ダントツ企業 である

「レオン自動機」https://www.rheon.com/jp/foods/

のHPを見ると

「粉を練った皮で、何かを包んだ食品が、世界中にある」

ことがわかります。

レオン自動機のIRの方は、

「ですので、弊社の装置は、まだまだ世界中で売れます」

とおっしゃっていました。

レオン自動機の装置も、3Dプリンターと融合していくでしょう。


さて、調理家電へと進化した食品3Dプリンターに興味がある方は、特許もぜひご覧ください。

Natural Machines の出願一覧
https://patents.google.com/?assignee=Natural+Machines+Inc&sort=new


予想通り、食品用ならではの多様なテクノロジーが入っており

「超音波を用いて均一に混合する技術」
「レーザーを用いて、加熱(焼く)技術」

など、もはや

「自動調理マシン/ロボット」

とです。


これぞ

「料理のサイエンス」

だと感じました。


関連特許を見ていくと

「パーソナライズド(個人に最適な)・ニュートリション(栄養)」(Personalized Nutrition)

という単語が出てきます。


「栄養食」

などというと、味気ない感じがしますが、3Dプリンターを一つの

「調理家電」

として進化させていく、と考えると

「美味しく、安全で、健康になれて、環境にやさしい」

という、理想的な食事が

「手軽に」

作れる未来が描けます。


皆さんもぜひ、アイデアを出し、チャレンジしてみて下さい。

企業内発明塾開催中の企業の方は、後日共有する楠浦の調査メモも、ぜひご参照ください。
(いろいろ調べましたが、ここにはとうてい書ききれませんでした、、、)


楠浦 拝

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