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e発明塾通信 vol.784(2020年12月7日号)これからは「良い行動」に「利息」をつけるのが銀行

・・・ e発明塾通信 vol.784(2020年12月7日号)


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おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。

本日は、過去に発明塾や本メール講義で取りあげたエッジ情報の続報、関連情報を
取りあげます。


過去の配信で

「Discovery」

という

「加入者をどんどん健康にする保険会社」

について取りあげています。


e発明塾通信 vol.110(2016年11月28日(月))
「IoT」と「行動経済学」が変えていくもの~アフリカのエッジ企業に注目


配信内容の一部を、以下に抜粋引用しておきます。


==以下、抜粋引用

今回は、南アフリカの金融サービス企業 「Discovery Limited」 に注目します。

アニュアルレポートには

「Discovery as a force for social good」

とあります。

(Discovery Limited Annual Report 2016)
https://www.discovery.co.za/discovery_coza/web/investor_relations/results_and_reports/annual_reports/2016/Discovery_Downloads/This_report/Discovery_IAR_2016_review_from_adrian_gore_discovery_chief_executive.pdf

このメッセージ、とても興味を持ちました。


最近のニュースで

(住友生命とソフトバンク、IoTを活用した健康情報・健康増進活動のデータ収集プラットフォームの構築で提携、Discoveryの「Vitality」を日本に導入 : IoT News)
https://iotnews.jp/archives/26827

同社の「Vitality」プログラムが日本に導入されると、報じられています。

「各種インセンティブが長期的に健康増進に寄与する行動変化を促すという仕組み」
「「顧客」「社会」「企業・従業員」が共有価値を創造する「Creating Shared Value」の概念に基づいたプロジェクト」

とあります。

==抜粋引用、ここまで


分かりやすく、ひと言でいうと、Discovery の生命保険・医療保険である

「健康増進型保険」

は、Appleウォッチを加入者に配布して運動量を把握し、一定の運動量をクリヤした方には、保険料率の低減や各種の特典が提供される、というものです。

「万が一に備える保険」

ではなく

「万が一が起こらないよう、行動変容を起こし、加入者を健康で長生きにする保険」

です。


彼らはその後、

「健康な人は、破産する可能性が低い」

という事実に注目して

「銀行業」

へ進出しており、その後の動向に大変注目しておりました。
(企業内発明塾では、度々ご紹介しております)


ようやく、彼らが目指す銀行の全貌が見えてきました。

例えば、以下の記事を参照ください。


銀行業界のディスラプター、Discovery Bank(SAP Business Innovation Update)
https://www.sapjp.com/blog/archives/32064


ひと言でいうと、彼らが目指すのは

「あなたのお財布(財政・家計)を、より健康(健全)にする」

銀行です。


彼らが考える

「好ましい支出行動」

を取ればとるほど、預金金利が優遇されたり、ローン金利が下がったりします。


Discovery 「行動変容型金融」(behavioural-banking) の紹介ページ
https://www.discovery.co.za/corporate/news-behavioural-banking


彼らは、「好ましい支出行動」として

・収入より、支出が少ない
・定期預金
・保険加入
・投資

などを、あげています。


彼らは、銀行業を

「お金を、安全に預かる仕事」
「必要な人に、お金を貸し出す仕事」

ではなく

「家計を健康にする仕事」
「顧客が、お金で困らないようにする仕事」

だと定義した、と言えるでしょう。


口座管理費を取る銀行。

良い行動で預金の利息が増える銀行。

皆さんは、どちらを選びますか?


唯一の正解はありません。

各社が、自ら、事業を定義しなおし、世界をより良く変えていく。

それが企業(a force for social good)です。


彼らが世界をどう変えるか。
私は、大変興味があります。

今後も継続して見ていきたいと思います。



楠浦 拝

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