・・・ e発明塾通信 vol.766(2020年9月28日号)
「「「 「サステナブル」パッケージングとは「ビジネスモデル」~起業家の発想で事業創造に取り組む 「「「
おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。
本日は、過去に発明塾や本メール講義で取りあげたエッジ情報の続報、関連情報を
取りあげます。
本日は、以下のページにある
「サステナブルな包装容器」
のお話をしたいと思います。
SPC Protective Packaging Design Challenge
https://sustainablepackaging.org/spc-protective-packaging-challenge/
過去、発明塾では、サステナブルな包装容器の発明に、度々取り組んでいます。
きっかけの一つは、上記ページでも紹介されており、以下の配信を含め、メルマガで
数回取りあげた
「キノコ包装容器」
の発明です。
e発明塾通信 vol.675(2019年11月11日号)
「梱包材」から「ベーコン」まで ~ キノコの可能性に魅せられた男
https://note.com/ehatsumeijuku/n/nadd8cb3aa419
必要な部分を抜粋しておきます。
==抜粋、ここから
実は、バイオファブリケーションというキーワードが出てくる前から、
発明塾では、ある研究者に注目していました。
(Eben Bayers の HP)
https://www.ebenbayer.com/
例えば、2010年の発明塾@京都 第9回 で取りあげています。
以下に、TEDの動画リンクがあります。
(発明塾@京都 第9回開催報告)
https://edison-univ.blogspot.com/2010/10/9.html
当時、彼は
「キノコ」
で
「発泡スチロール」
を代替する、というスタートアップを立ち上げていました。
==抜粋、ここまで
あれから10年ですが、世の中は徐々に動き出したように感じます。
さて、冒頭で紹介した
「SPC Protective Packaging Design Challenge」
のスポンサーは
「Sealed Air」
という、包装材の企業です。
その名の通り、
「ほぼ空気」
という感じの、緩衝材で有名です。
(フィル エア ロケット)
http://www.sealedair-japan.com/product_package/fillair.html
大半が空気ですので、環境負荷は既にかなり低いはずですが、
「さらに、その先」
の技術に投資しようとしているんですね。
SPC Protective Packaging Design Challenge で採択されている技術を見て
気づいたことがあります。
以下、楠浦メモからの抜粋です。
==以下、抜粋
アプローチとして、大きく2つに分けられる
① ワンスルーにする
環境負荷の低い材料で、未開拓なものや、捨てられているものを探す
② リターナブルにする
環境負荷が低いものを使うのは当然、その上で、回収まで行う
技術だけでなく、ビジネスモデルと組み合わせ、新たな事業機会の創出と
捉えているのが後者だろう
ゴミの回収やリサイクルを「事業」として囲い込んでいく視点を持てば、
「リターナブル」は意外に面白い
発明塾過去発明にも、そういう視点のものは多い
部分最適化(パッケージの環境負荷を減らす)の方向で発想するか、
全体最適・市場創造(自信の持てる技術やアイデアで、新たな市場・顧客・価値・価値観を創造する)
の方向で発想するか、いずれもあり
ゴミの情報は宝の山でもある
足元だけを考えるなら前者、10年かけて市場創造する新規事業・研究開発・起業家は
後者の発想を選択するとよいだろう
==抜粋、ここまで
過去配信で、関連するエッジ情報として、以下企業を取りあげています。
「目指すのは世の中から“捨てる”という考えをなくすこと」 世界で拡大する容器再利用プラットフォーム「ループ」とは
https://www.wwdjapan.com/articles/1092811
今、行っている
「包装容器」
事業に閉じるのではなく、
「流通」
特に
「送って、使われ、回収する」
ところまでを見据えて、事業と製品・サービスをデザインし直す。
「あるべき姿」(理想状態)
を実現する
「ビジネスモデル」
と、そこに至る
「ストーリー」
を
「今ある事業資産・技術資産」
から描く。
発明塾では
「わらしべ長者」
の昔話に例えて、いつも、お話ししていますね。
楠浦 拝
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