・・・ e発明塾通信 vol.773(2020年10月22日号)
「「「 「当初、周りが懐疑的」な企画が、新規事業としてちょうどよい~「ポジション」を取るのが「企画」 「「「
おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。
企業内発明塾では、
「情報探し」
「元ネタ探し」
から
「企画提案書作成」
あるいは、
「(役員)プレゼン」
まで、短くて約1カ月、長い場合は4カ月から6カ月程度をかけて、
みっちり取り組んでいただきます。
第2期、第3期と続けていただいているところからは
「年々、企画の内容が良くなっている」
とのご評価もいただいておりますが、これは、企画の内容が充実していることと、
「発明塾の考え方が、関係者の方にしっかりと浸透しつつある」
こととの、相乗効果である、と考えております。
実は、発明塾では
「スジの良い企画は、死角を突いているモノ」
であることが多い、とお話ししています。
そして、
「積極的に、ポジションを取りましょう」
とお伝えしています。
ここで、
「ポジション」
と言っているのは、
「誰もがすぐに納得しそうな、無難なもの」
ではなく、一見すると
「え、それホント?」
あるいは
「それ、ホントに実現できるの」
と思われるような、
「周囲の多くの人や、過去に検討した人とは違う意見・考え・立場」
を指します。
過去の配信で、アイデア検討の初期段階で諦めてしまう方に対し、
「今、あなたがここで日和(ひよ)って、このアイデアを諦めるとして、
おそらくそれでは、これまで同じアイデアを検討してきた人と同じですね」
と、しばしば申し上げているとお話ししました。
同じことです。
そして、ポジションを取ったうえで、
「なぜ、これまで誰もやっていないのか/成功できてないのか」
「なぜ、できるのか/勝てるのか」
までを、企画提案書で明らかにする必要があります。
「発明・企画は、証明問題である」
と、私はいつもお話ししています。
ただ、厄介なことに、企画として検討が進むうちに、当初、死角であったものが
「本人にとっては、アタリマエ」
になってしまう、ということが良く起こります。
「他の人には、何が見えてないか」(他人の常識・死角・バイアス)
「自分だけに見えているモノは、何か」(自身の確信)
を、常に意識しながら企画提案書を仕上げていく必要があります。
周りで、アイデア・企画を見守る方々も、
「企画書とは、死角を突いてくるものだ」
という心構えが無いと、
「つい、反射的に、(自身の常識との不整合から)拒絶反応が出てしまう」
傾向にあります。
「よい仲間」
を増やす、とは
「死角」
を突いてきた仲間を、上手く育てる人を育てる、ということです。
良い仲間が、増えつつあります。
大変うれしい限りです。
皆さま、ご協力/ご賛同、ありがとうございます。
世界は、まだまだ良くなります。
良い仲間が、日々、増えているからです。
楠浦 拝
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