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e発明塾通信 vol.756(2020年8月20日号)妥当そうな「初期値」を決め、発明を生み出してみる~発明問題を「工学的」に解く

・・・ e発明塾通信 vol.756(2020年8月20日号)


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おはようございます、「発明塾」塾長の楠浦です。

本日は、発明塾、および、企業内発明塾で、よくお話ししていることを
一つ取りあげ紹介いたします。


私は、あまり得意ではないにもかかわらず

「数学」

が大好きですので、発明についても、数学理論を用いて解説することが
よくあります。

以下では、

「NP問題」(正確には、NP困難な問題)

に言及しながら、

「発明の何が難しいか」

について、紹介をしています。


塾長の部屋(40)~「設計」と「発明」が持つ「アート的」面白さ
https://edison-univ.blogspot.com/2013/04/blog-post_7.html


私自身の、発明につながる最初の体験は、上記で取りあげている
大学時代の

「設計演習」

での、

「ばね設計」

です。これが大変面白かったので、社会人2年目以降、母校での
設計演習の講師を引き受け続けており、現在も、関連講義を一コマだけ
お手伝いしています。


お話を数学に戻し、以下、発明塾でいつもお話ししていることから、
抜粋引用します。


==以下、引用

NP困難な問題とは、不正確な表現になることを承知で分かりやすく言うと

「一定のアルゴリズムで、現実的な時間内に答えが出ない問題」

のことです。

ただ、答えが与えられた時には、それが妥当であるかどうか
判断が可能であるため

「仮説的」

に解くことができます。

ですので、必ずしも、解けない問題、というわけではありません。

==引用、ここまで


発明塾で

「仮説検索」

など、

「仮説」

という言葉を重視しているのは、

「発明問題は、NP困難な問題である」

という認識に立っているからです。


これは、アイデアを

「育てる」

とも、密接に関係しています。

最初に持ち込まれたアイデアは、

「仮説」

であり、本来あるべき発明に至るための

「初期値」

にすぎない、と私はいつも考えています。


まずそこから、仮説検索を繰り返し

「エッジ情報」(最先端ぎりぎりの情報)

へたどり着きます。エッジにたどり着いたかどうかは、検索により
確認が可能です。
(答えが出たら、妥当かどうかは確認できる)

そして、そのエッジ情報から、さらに

「仮説」(預言)

を生み出し、その妥当性を検証していきます。


「改善」

のような、小さな発明を除く、

「新規事業」
「新製品」
「起業」

につながる発明の創出は、原則としてNP問題であり、大きな流れとしては、
上記以外の発明法はあり得ない、と発明塾では考えています。


発明塾の発明法や、発明が実際にどう生まれてくるかについては、
以下の動画講座にて、実例で詳細に紹介しております。

発明塾セミナー 動画配信講座
「発明塾事例紹介」セミナー 2020年6月26日(金)収録分
https://e-hatsumeijuku.techno-producer.com/douga-jirei


仮説検索の方法など、発明の実例にもとづいて理解したい方は、
ぜひご覧ください。

セミナー参加者の方からは、発明塾での発明討議の様子がよく分かった
と、好評価でした。ここまで話してよいのですか、というお声もありました。
私と一緒に発明を生み出すにあたり、絶対に知っておいていただきたいことを
お伝えしている、とお考え下さい。


実は、NASAの月面探索PJも、仮説的に進められました。

当初、月面がどうなっているか

「行ってみないと分からない」

のですが、手に入る限りの情報で、

「(たぶん)こんな感じ」

を、まず決めています。


それが決まらないと、探査機を含め、

「設計」

が進みません。設計を進める中で

「ここって、ほんとはどうなってるの?」

と、知りたい点も出てきます。さらに調査して、分かる範囲で
答えを出し、設計を進めたのです。


結局、発明とは

「まだ誰も、取り組んだことがないし、ほとんど情報がない」

状態で始まる設計のことだ、というのが、私と発明塾の結論です。

これは、私が、大型オートバイのエンジン設計にとりつかれた

「生粋の設計者」

だからかもしれませんが、、、。


楠浦 拝

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