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特許が出せる研究開発者になるまでのロードマップ

研究者・技術者が特許を出せるようになるまでのロードマップ【知財教育担当者 必見】

2021.3.24

「研究者・技術者でも特許について学ぶべき理由3つ」の記事でもご紹介しましたが、研究者・技術者の実力を伸ばす上で特許スキルの向上は極めて効果的であり、特許を出すことは個人の成果にもなります。しかし、研究開発現場では、特許に関する理解が進んでいない現状があるようです。

そこで本記事では、研究者・技術者が特許の価値を理解し、特許を出すまでのロードマップとなる知財教育の進め方を提案します。特許の本質を学び、実際に特許を出しながら理解を深めることで、特許スキルと研究開発能力を同時に向上させることができます。

 

まずは特許で研究開発力が向上した事例を学び、教育のゴールを意識する

社内の成功事例からゴールイメージをつかむ

ゴールが見えないと、基礎的な内容を学び続けるモチベーションを保つのは大変です。そこで、まずはゴールイメージをつかむために、「特許活用の成功事例」を学ぶことが有効です。

成功事例を学ぶ手段として、成功体験をした人に直接話を聞くセミナー形式の講義が適しています。社内に適任と思われる研究開発リーダーがいれば、社内イベントを企画すると良いと思います。

社外の成功事例をセミナーで学ぶ

もし社内に適任の方が見つからなければ、外部から講師を招いてセミナーを開いたり、セミナー動画を視聴する、といった方法も有効です。

弊社でも研修参加者のモチベーションが上がらない、研修効果を上げるためにどうすれば良いか?というご相談をいただくことが多いです。そんな際は弊社代表の楠浦の訪問による社内セミナーの実施や動画セミナー「技術者に知ってほしい”知財・特許で得する”こと」を活用いただいており、その後の研修効果が高まった、というお声をいただいております。

研究開発の共通言語となる特許の基礎知識を身につける

進捗管理ができるeラーニングの活用

ゴールイメージが明確になったら、まずは共通言語となる特許の基礎知識を学ぶ必要があります。ある程度体系だった知識を身につける必要があるので、日々の業務に追われる中で、独学で習得するのは困難です。

そこで、eラーニングなど進捗管理ができる自己学習ツールを活用するのが有効です。eラーニングは、1か月程度の期間をかけて教育担当者が管理しつつ自分のペースで学習できるので、まとまった知識を学習するのに適しています。

目に見える学習成果として資格試験を活用

継続的な学習を進める上で、知的財産管理技能検定など資格試験の合格を一つのゴールとして設定することも有効です。弁理士試験に比べてハードルは低いですが、知財の基礎知識を幅広く押さえることが可能です。

 

基礎知識の習得後は、まず特許を1件読んでみる、1件出してみる

特許公報を読もうとすると、何が分かっていないか明確になる

特許公報を読もうとすると、何が分かっていないか明確になる

 

特許公報を読んで「なにが分かっていて、何が分からないか」を把握

基礎知識をある程度押さえたら、定着に向けて実践することが近道です。具体的には、競合他社など、自身が取り組む開発テーマに関連した企業の特許公報を1件じっくりと読んでみることで、「なにが分かっていて、何が分からないか」を把握できます。

例えば「公開特許公報と登録特許公報の違い」、「技術分類番号の意味」、「権利情報はどこに書いてあるか」など、読んで分からなかったところを復習すると、知識が定着していきます。また、自身の研究テーマに関連した特許を読むと気づきがあり、単純に面白いので、スキル向上への意欲も高まります。特許から重要な情報がわかることはアップルウォッチ関連特許の調査記事でも紹介してるので、よかったらご参照下さい。

特許出願して実践力を養う

特許を出すために発明提案書を書こうとすると、さらに主体的に特許と向き合うことになり、学びも大きくなります。例えば、特許性を主張するためには、「過去の発明と比べて何が優れているか」を明確に記載する必要があり、競合となる発明を深く読み解くことが求められます。

また、出願プロセスでは、通常の開発業務では関わらない知財担当者の方とも密にやりとりをすることになり、他者の知識も吸収できます。知識を学びつつ、特許発明の創出という実績も得られるので、特許スキルの向上と研究者・技術者としてのステップアップを両立できます。

 

研究者・技術者として成果を出しながら知財力を身につける

ここまで、特許を出せる研究者・技術者になるための知財教育のロードマップとして、成功事例からゴールイメージをつかむ動機付けを行う、eラーニング等を活用し基礎知識を身につける、実際に特許を読み出願する、という順で進めることを提案しました。もちろん、あくまで一案であり、状況によって最適な方法は変わりますが、具体的な成果を出すことが知識の定着につながることは間違いないと思います。

弊社のeラーニング教材「e発明塾」でも、若手社員の研修に適した講座を幅広く揃えています。

例えばe発明塾「本質から学ぶ特許概論」では、事業における特許の本質的な役割を学びつつ、質の高い特許公報を1つ読み込むところまで一気に進める構成になっています。時間が無い中で「共通言語」と「読み方」を一気に習得したい方に最適な講座です。

また、e発明塾「発明提案書のための発明把握法」では、特許出願に向けて自分の研究成果を発明提案書に仕上げるまでのプロセスを教材化しており、発明提案書作成のためのフォーマットを提供しています。こちらも、「書き方」を学びつつ「特許を1件出願してみる」まで一気に進めたい方に、ご活用頂いております。

弊社では、若手社員だけでなく、リーダー層への教育も含め、御社の知財教育の課題に合わせた最適な学習プランをご提案しております。ご興味のある方は資料ダウンロードページより関連資料(無料)を入手して頂くか、お問合せフォームからお問合せ下さい。また、無料メールマガジンにご登録頂ければ、説明会等の最新情報を毎週お届けします。

 

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★書籍出版のお知らせ

弊社初となる書籍『新規事業を量産する知財戦略』を出版しました!新規事業や知財戦略の考え方と、実際に特許になる発明がどう生まれるかを詳しく解説しています。

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※KindleはPCやスマートフォンでも閲覧可能です。ツールをお持ちでない方は以下、ご参照ください。

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