テーマ別 深掘りコラム 1分で読める!発明塾 塾長の部屋
会社概要 発明塾とは? メンバー
実績 お客様の声
オートモーティブワールド2024参加レポート

【速報】オートモーティブワールド2024参加レポート ~インホイールモータ・自動運転・サーキュラーエコノミーなど注目技術を一挙紹介!

東京ビッグサイトで開催中のオートモーティブワールド2024に取材に行ってきました!
X(Twitter)で実況中継した内容を整理してお届けします。

補足情報として、弊社の関連コラムも紹介しますので、理解を深めたい方はぜひご活用ください!

①車載パーツ・ユニットの新技術 ~最新のインホイールモーターも展示

まずはクルマの内部をつくるパーツやユニット関連の技術から。

Henkelの車載向けソリューションの展示は、クルマに必要な技術を俯瞰する意味でもわかりやすかったです。カメラなどのセンサや半導体チップが多数搭載されていることがわかります。

センサ技術による「人とつながるクルマ」のコンセプトデザインを展示していたのが日清紡。顔の動きによる操作などのデモを体験できました。

個別のセンサでは、例えばST-Microの慣性センサにより、GPSが使えない場面でも位置を計算することが可能に。

半導体関連では、インフィニオンがCold Split技術を使って製造したSiCチップ搭載ボードを展示していました。Cold Splitについては、SiCパワー半導体メーカーの比較記事で紹介しています。

「ディスプレイのバックライトのエネルギー消費」という課題の解決に取り組んでいたのが凸版印刷。今後は車内に搭載されるディスプレイの数も増えるので、優れた着眼点だと感じました。

クルマのハードウェア進化の最先端として注目されているのが、タイヤホイールの内側で独立して駆動するインホイールモーター。e-Gle社、東海理化と名古屋大学の山本真義教授のチームが共同開発しているモーターも展示されていました。

タイヤに直結し、力の伝達の観点で損失の少ないインホイールモーターは、将来普及が進むことが期待されています(Response.jpに掲載された山本教授のインタビュー記事参照)。

②自動運転・シミュレーション技術 ~BYDの自動運転・マイクロソフトAzure

一方、制御やシミュレーションなどソフトウェア関連の技術も展示されていました。海外企業の展示を紹介します。

車載用のデバイスや制御システムを販売するBYDエレクトロニクスは、自動運転のデモ動画を展示していました。BYDの子会社として2002年にスタートした企業ですが、2007年に香港証券取引所で上場しています。現在はBYD以外にも様々な企業と取引があるようです。

ディスプレイ等のデバイスに加え、自動運転による車庫入れのでも動画などが展示されていました。

クルマの設計段階を支援するシミュレーションについて、マイクロソフトと協業するcognataの技術が紹介されていました。Microsoft Azureの圧倒的な計算力を活用できるので、高精度なシミュレーションが可能になりそうです。設計の進め方もどんどん変わっていきますね。

マイクロソフトのブースでは、米国で開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2024」で発表した内容も紹介されていました。ソニー・ホンダモビリティもマイクロソフトと連携して「AIを活用する対話型パーソナルエージェント」を開発しているようです。モビリティ分野でも生成AIの活用の場が広がっています。

※マイクロソフトのAI戦略については以下の記事で紹介しています。

【FY23Q2最新】OpenAIを取り込みAI時代を主導するマイクロソフトの戦略 ~GPT-3開発をリードしたAzureの今後

③サーキュラーエコノミー・軽量化技術 ~材料メーカーが活躍

材料メーカーの活躍が目立ったのが、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現に向けたリサイクル技術や、車体の軽量化技術です。

信越化学はモーター部品となる磁石の製造からリサイクルまで自社の工場で対応。磁石資源化でトヨタとも協業しているようです。

Dowコーニングは、タイヤの内側に使われるリサイクル可能な保護材などを展示。

植物由来の材料も、内装やバンパーなどでは活用され始めているようです。

軽量化の観点で、金属代替材料の展示も多く出展されていました。住友化学の金属代替材料は、配向性のある繊維と、炭素繊維などを混ぜることで高い耐久性を実現。

積水化学は様々な観点の材料が展示されてました。軽量化技術として、樹脂材料ベースで高い放熱性を実現した筐体の構造が紹介されていました。

 

宇部マテリアルズの軽量化材料は「水よりも軽い軽量性」と「高強度」を両立。繊維状のフィラーを使うことで、比重の大きいフィラーの量を減らして軽量化できるようです。

※以下の記事では、三井化学の植物材料を紹介しています。

三井化学のSDGs戦略 ~化学メーカーの強みを活かした新規事業の創出事例

④その他注目技術 ~横河計測のオシロスコープ・セラミック3Dプリント・半導体

横河電機計測のオシロスコープは、「複数個所の同時計測」により開発で生じる問題の原因把握を効率化。

※#横川計測ではなく、#横河計測でした。誤字、失礼いたしました。
※「ピコ秒レベルで分析」と記載しましたが、正確には「DLMsyncという機能でオシロスコープを2台連結させたときの、Main-Subのデータ取得のタイミングが50ps未満まで合わせこめる」ようです。

車載パーツの3Dプリント化も進んでおり、過去の記事で紹介したように金属3Dプリントは市場が急速に広がっています。三井金属のブースでは、金属だけでなくセラミックの3Dプリントも展示されていました。

 

同時開催されていたインターネプコン2024では、半導体関連の技術が展示されていました。

JSRが2022年にリリースしたプリント基板向け材料を使った製品は、そろそろ市場に出始めているようです。

意外なところでは、花王が半導体洗浄の材料を展示していました。食品やヘルスケアのイメージが強い企業ですが、界面活性剤の強みを生かして参入されたとのこと。半導体のクリーン度要求も乗り越えた辺り、さすがの技術力ですね。

レポートは以上となります。ブースでご対応頂いた出展者の皆様、ありがとうございました!

ご紹介した企業のアップデート情報を今後もキャッチアップしたい方は、ぜひ弊社の無料メルマガにご登録ください。私の最新記事だけでなく、弊社代表の楠浦が調査したさらに深いレポートも毎週お届けしています。

また、弊社では、新規事業を立ち上げたい企業を支援するサービス「企業内発明塾」を提供しています。自動車分野でも、例えば「ガソリン車の部品技術の新用途を医療・介護分野で創出した事例」など、多数の成果を出しています。既存事業だけでは未来がない、という危機感をお持ちの方は是非ご活用ください。

 

★セミナー開催のお知らせ

【3月8日オンライン開催】発明塾セミナー:トヨタ・出光は全固体電池を武器に事業転換をどう進めるか?
~ 両社の戦略から材料・製造プロセスまで特許・IR情報を元に徹底解剖! ~

特許やIR情報を元にトヨタ全固体電池を「材料」や「製造プロセス」まで踏み込んで分析、トヨタが全固体電池を実用化する上で、石油大手の出光興産がキープレーヤーになる理由も詳しく解説するセミナーです!
トヨタが全固体電池を武器に「完全電動化」に踏み切るのか、ハイブリッドなど「内燃機関の活躍の場」を残すのか、など同社の動向を把握しておきたい方におすすめです。既存技術を市場に適合させ、新たな用途や需要を創出する戦略「技術マーケティング」の第一人者である弊社代表の楠浦が、わかりやすく解説します。トヨタの動きを高い解像度で把握し、自社の戦略に生かしたい方はぜひご活用ください!

発明塾セミナー:トヨタ・出光は全固体電池を武器に事業転換をどう進めるか?

 

★本記事と関連した弊社サービス

①企業内発明塾®
「既存事業の強みを生かした新規事業の創出」を支援するサービスです。技術マーケティングのプロである楠浦の直接支援により、BtoC、BtoBを問わず、あなたの会社の強みを生かした新規事業の企画を生み出せます。
例えば「ガソリン車の部品技術の新用途を医療・介護分野で創出」「スマートフォン向けの材料の新用途を食品分野で創出」など、次々に成果が出ています。

 

➁無料メールマガジン「e発明塾通信」
材料、医療、エネルギー、保険など幅広い業界の企業が取り組む、スジの良い新規事業をわかりやすく解説しています。半導体関連の技術に関する情報も多数発信しています。
「各企業がどんな未来に向かって進んでいるか」を具体例で理解できるので、新規事業のアイデアを出したい技術者の方だけでなく、優れた企業を見極めたい投資家の方にもご利用いただいております。週2回配信で最新情報をお届けしています。ぜひご活用ください。

「e発明塾通信」お申込みはこちら


③電動モビリティの最先端 ~「陸・海・空」の電動化をリードする企業の戦略を徹底分析~「【イノベーション四季報™・2023年夏・秋合併号】
内燃エンジンの時代が終わりを迎え、モビリティの電動化が車だけではなく海上・航空分野でも急速に進んでいます。
本調査レポートでは、トヨタ・テスラを始め、海上輸送を革新するシーグライダーや、
デンソーも取り組む最先端の電動航空機「eVTOL」など最新の電動モビリティ情報をまとめて解説します。
電動化シフトをチャンスとして自社の成長につなげたい方は、ぜひご活用ください!


★弊社書籍の紹介

弊社の新規事業創出に関するノウハウ・考え方を解説した書籍『新規事業を量産する知財戦略』を絶賛発売中です!新規事業や知財戦略の考え方と、実際に特許になる発明がどう生まれるかを詳しく解説しています。

『新規事業を量産する知財戦略』書籍画像

※KindleはPCやスマートフォンでも閲覧可能です。ツールをお持ちでない方は以下、ご参照ください。

Windows用 Mac用 iPhone, iPad用 Android用

畑田 康司

畑田康司

TechnoProducer株式会社シニアリサーチャー
大阪大学大学院工学研究科 招へい教員
半導体装置の設備エンジニアとして台湾駐在、米国企業との共同開発などを経験した後、スタートアップでの事業開発を経て現職。個人発明家として「未解決の社会課題を解決する発明」を創出し、実用化・事業化する活動にも取り組んでおり、企業のアイデアコンテストでの受賞経験あり。

あらゆる業界の企業や新技術を徹底的に掘り下げたレポートの作成に定評があり、「テーマ別 深掘りコラム」と「イノベーション四季報」の執筆を担当。分野を問わずに使える発明塾の手法を駆使し、一例として以下のテーマで複数のレポートを出している。
IT / 半導体 / 脱炭素 / スマートホーム / メタバース / モビリティ / 医療 / ヘルスケア / フードテック / 航空宇宙 / スマートコンストラクション / 両利きの経営 / 知財戦略 / 知識創造理論 / アライアンス戦略

 

企業内発明塾バナー

最新記事

資料ダウンロードへ遷移するバナー

5秒で登録完了!無料メール講座

ここでしか読めない発明塾のノウハウの一部や最新情報を、無料で週2〜3回配信しております。

・あの会社はどうして不況にも強いのか?
・今、注目すべき狙い目の技術情報
・アイデア・発明を、「スジの良い」企画に仕上げる方法
・急成長企業のビジネスモデルと知財戦略

無料購読へ
TechnoProducer株式会社
© TechnoProducer Corporation All right reserved