共通言語の作り方

知財担当者と研究開発担当者の「共通言語」の作り方 ~ 特許を有効活用できる社内体制実現を目指して

2018.11.26

最近、弊社の「 e発明塾」について、単なる知財・発明教育講座ではなく「共通言語づくりのツール」であり、また「具体的なアウトプットを引き出すためのツール」(※)であるというお声を頂戴することが多くなってきました。(※ 講座により、異なります)

大変ありがたいことだと思っております。

 

もちろん、日々強くなる 働き方改革 の流れの中、「集合研修」は機会コストの観点からそもそも高コストであり、「自由な働き方を制限する」ものだとお考えの企業様等におかれましては、セミナー等の代替としても、有効に活用いただけるものです。

 

必要な知識を、必要な人が、必要な時に、身につける」ことは「アウトプットドリブン」つまり「結果を出しながら成長する」ために欠かせない要素だと、私は考えています。

 

学生向けの発明塾では、各自が、発明に必要な「エッジ情報」を探し、読み解きながら、それらを読み解くために必要な「知財の知識」「発明の知識」を身につけてもらうようにしており、e発明塾も、適宜活用しています。

 

以下では、最近特にお問い合わせが多い「e発明塾の、どの講座を、どういう目的で受講してもらうのが良いのか」について、私が実際、過去9年以上に渡り毎週指導してきた内容を踏まえ、お答えしていきます。

 

発明塾で指導されている内容について、個人でじっくり学びたい

多くの講座があり、受講を迷っている

 

という方は、以下をご参照下さい。

 

オンライン知財・発明教育システム「e発明塾」開設の目的

学生向け発明塾では、楠浦がナノテクスタートアップ時代に行った特許情報分析を活用した、新規事業開発の事例を、繰り返し繰り返し、教えてきました。

 

内容の一部は、以下論文で取りあげておりますが、更に具体的な内容、特に特許情報分析の手法について、特許分析データも配布しながら、演習形式で指導してきました。

 

(特許情報を用いた技術マーケティング)

http://www.techno-producer.com/journal/TMJ0802.pdf

 

立命館大学/MOT大学院でも、同じ内容を、半年かけて指導していました。

技術経営に、特許情報分析は欠かせないだろう、ということで、私が提案しカリキュラムに取り入れていただいた、という経緯があります。

 

現在は、内容を大幅に補充した オンライン知財・発明教育システム e発明塾 「開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用」が、その役割を担っています。

 

発明塾の「原点」にあたる内容を、演習形式で深く掘り下げた講座、と言えます。

 

発明塾のエッセンスを、まず1つの講座で学びたいという方には、上記講座を強くオススメします。

 

そもそも発明塾では、

  • 「アイデア創出、つまり、”知財” の創出」(権利化も含むが、必須ではない)
  • 「(特許)情報分析」(現在は、エッジ情報)

の2つの観点で、特許や知財を取りあげています。

 

しかし

  • 「読めもしないものについて、出願だなんだと言っても仕方がない」
  • 「読む気がしないものを、書く気も出す気もしないだろう」

ということで、特に「特許情報分析」に重きをおいています。

これには、私がいわゆる企業勤めをしていた時代の技術者としての経験も、影響しているかもしれません。

 

「特許を読む」のではなく、「特許情報を読む」

 

入塾直後の多くの学生さんは、一緒に探したエッジ特許について、「次回までに、読んできたら」と言われて一週間後、「特許読んできました」というのですが、楠浦からすると、何一つ読めていません。

 

字面しか読んでこないからです。新聞記事ではないので字面(じづら)を読んでも、あまり意味がありません

 

そもそも「へー、そうなんか」では、アウトプットにも繋がりません。

アウトプットに繋がる情報の読み方」を知らない、と言えるでしょう。ただ、これは学生さんが悪いわけではありません。

 

どこの学校でも、そんなことは教えないからです。

 

また、知財や発明について、楠浦の目から見てきちんとした講義、特に情報分析について深く掘り下げた講義を行っている大学は、稀です。

大阪大学は、その稀有な大学の一つです)

 

発明塾で討議をして結果を出そうというなら、

 

  • 「そもそもこの特許は、どういう技術開発の流れの中で出されたものか」
  • なぜこの権利が取りたいのか、そもそもどの程度取りたいのか」
  • 「権利化されなかった出願の場合、なぜ権利化されなかったのか」
  • 「発明者は、どの程度の力量や実績があるのか、この分野のキーマンか
  • 「関連出願にどのようなものがあって、明細書中に記載された発明の本質部分はどこなのか」

 

などを「読んで」来て欲しい、と考えています。ちなみに 無料メールマガジンe発明塾通信 で不定期に紹介している「エッジ情報」の解説は、多くの場合、上記のような視点から行っています。

 

無料メールマガジン:e発明塾通信のお申し込み

 

そして、上記のような視点は、特に目新しいものではありません、企業の現場で「特許情報分析」に携わっている方は、日々、そのような視点で特許情報を「読んで」おられます。

 

楠浦も、長らく特許情報分析の仕事をしておりますので、自然と身についただけです。

(弊社は、設立時は特許情報調査、および、分析を主業にしておりました)

 

長くなりましたが、特許情報を「読む」例えば、その「出願(群)の出願意図を見抜く」「事業上の位置づけを見抜く」には、「知財戦略」の知識が欠かせません。

 

e発明塾では、「知財戦略(1)」「本質から学ぶ特許概論」の2つの講座で、特許情報を読むために必要な、知財戦略の考え方や権利範囲の読み方などを取りあげています。

 

すべての技術者が、知財戦略を立てる必要はないと思いますが、特許情報を「読む」すべての技術者の方に、知財戦略(特許戦略)の知識は、必要だと楠浦は考えています。

 

「相手がどういう戦略で出してきているか」を読めなければ、特許一つ一つの字面(じづら)を丁寧に読んだところで、あまり得るものはないと、楠浦は考えています。

 

あるいは仮に、得るものがあったとして、非常に効率が悪いとも考えています。

 

「手強い特許」を瞬時に見抜き、徹底的に読み解く

同じような文脈で「強い特許」とはどういうもので、どのようにして出来上がるのか、を知っておくことは、特許情報を読む上で、極めて重要だと考えています。

 

「これは、手強い特許(群)を出してきたな」とわかれば、その特許の背景にある意図も、見抜きやすくなります。

(そもそも、見抜こうという気になります)

 

「件数」ではなく「質」で評価できる「眼力を養う」必要がある、ということです。

少なくとも楠浦はそう考え、発明塾でそのように指導しています。

 

  • 「強い特許がどう出来上がるか」
  • 「強い特許とはどのようなものか」

 

を知らずに、特許の質を評価し、読むべき重要な特許を探しあてることはできないでしょう。

 

e発明塾では、強い特許の作り方の講座が該当します。

 

「コア技術」により「独占できる課題」を探す

ようやく、発明の話に入りました(笑

発明について、発明塾が重視していることの一つに「課題の独占」が、あります。

これも、以下論文で取りあげた新規事業開発の際に、痛感したことです。

 

(特許情報を用いた技術マーケティング)

http://www.techno-producer.com/journal/TMJ0802.pdf

 

「それ(ナノインプリント)でなければ、できないこと」を見つける必要があるという、たったそれだけのことなのですが、多くの学生さんはこれを理解しておらず、また、学生さんに限らず社会人を含めて、理解している人でもほとんど実践できません

 

何故か途中で、「他の技術でも出来そうなこと」へと、「ズレ」て行ってしまうのです。

 

発明塾における、絶対に押さえておきたい発明の基礎概念の一つ課題の独占」は、以下講座で詳しく取りあげています。

課題解決思考(1)

 

また、上記講座は、特許情報分析を活用して、新たな研究開発テーマ/新事業テーマを見出す手法を取りあげた、以下講座と「相補的」(裏表)な関係にあります。

開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用

 

アイデア創出を中心に取り上げたのが、 課題解決思考(1) であり、情報分析を中心に取り上げたのが 開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用 です。

 

できれば、上記2つの講座を、近い時期に連続で受講されることをオススメします。

順番は、どちらからでも構いませんが、情報分析が好きな方は 開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用 から、アイデア出しや発明が好きな方は 課題解決思考(1) から受けると良いでしょう。

 

どちらにも興味が無い方は、そもそも受けないでしょうから、どちらかより興味がある方から受けていただければOKです。

 

「技術進化の流れ」を読み、「課題を先読み」する

ここで取りあげる内容は、e発明塾講座、つまり、発明塾で教えている内容の中で、最も高度な部類に入るかもしれません。

 

よく特許公報を一つ選んで「この特許に書かれている発明の本質は何か?」という議論をしますが、正確に言うとこの議論は「ナンセンス」だと、私は考えています。

(それでも、発明塾で上記のように言うことは多々あります。それは、詳しく説明すると時間が足りなくなるので、ごまかしているだけです)

 

ある特許公報に書かれている発明について、本質、つまり「他にない、この特許だけに書かれていること/この特許に書かれている発明だけにあるもの」は、「他の、近い発明」を比較しなければ出てきません。

 

この話はとても重要ですので、ご興味がございましたら、ぜひ以下講座で繰り返し演習をされると良いでしょう。

e発明塾「発明提案書のための発明の把握法」

 

上記講座は、発明提案書のための・・・ としていますが、実際には「特許公報に書かれている発明の本質を、瞬時に見抜くため」の講座だ、と私は考えています。

 

発明塾で「特許情報分析」や「エッジ情報探索」のために教えている内容を、発明提案書の書き方に転用した講座だと言えるかもしれません。

 

わかりやすくいうと、発明とは「その前に、(自分も含む)誰かが考えた発明」を進化させたものだ、と発明塾では考えており、発明を単体で捉えるのではなく「比較」より正確には「流れ」で捉えるよう、指導しています。

 

発案者(技術者や研究者)、企業、技術分類、引用情報など、「流れ」を見るための指標はいくつかありますが、適切なものを選んで、近い発明が記載された特許公報を探し出し、まず流れを捉えます。

 

既にお気づきの方もおられるでしょうが、この考え方は、エッジ情報探索の考え方そのものです。

 

流れを捉え、大胆な仮説を立て、一足飛びに最先端にたどり着く」ための考え方は、そのまま「流れを踏まえた上で、先駆者を圧倒的に凌駕する発明を生み出す」ための考え方になります。

 

それを取りあげ、演習形式で学べるようにしたものが、e発明塾「課題解決思考(2)」です。

 

応用的な内容を含むため、これまでに紹介した他の講座を受講された上で、受講されることをオススメしています。

 

一方で、過去受講者の方からは、「なるほど、こういうふうに特許情報を読めばよいのか、という気付きが多数あった

 

との声も頂いているため、特許情報を読み解くための「新たな」視点を得る講座の一つとして、例えば、 開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用 の後に受講いただくのも、アリだと考えます。

 

終わりに ~ どの講座を、どのような順番で受講すればよいのか?

事前知識

特許情報分析や、エッジ情報分析を用いて、新製品・新事業につながる新たなアイデアを生み出す、という目的であれば、以下の受講順序(1)で受講されることを、おすすめします。

 

なお、特許制度や手続、特許公報の種類などの基礎的な内容を未習得の場合は、例えば以下のようなeラーニング講座の受講をおすすめします。

 

 

推奨する受講順序(1)

以下講座を、上から下へ順次受講いただくと良いでしょう。

★は、特に重要だと考える講座につけています。

 

開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用

 

本質から学ぶ特許概論

 

課題解決思考(1)

 

知財戦略(1)


強い特許の作り方

発明提案書のための発明の把握法

課題解決思考(2)

 

各ページの目次を見ていただき、そんな事はよく知っている、つまり目次を見て内容が容易に想像できる講座は、飛ばしていただいて結構です。

 

仮にやはり受けておきたい、となれば、その時に受講の検討をお願いします。

★がついた講座は、予算の都合などで講座数を絞り込みたい場合でも、必ず受けていただきたい講座です。

 

推奨する受講順序(2)

いわゆる知財や発明について知識を学ぶことをを目的とした場合や、発明者教育の一貫として知財・発明を学ぶ場合は、以下の受講順序をオススメしています。

特許情報やエッジ情報の活用といった視点は入れていませんので、ご注意下さい。

また、特許権侵害回避やアライアンス時の契約と知財の取扱いについてなど、他にも講座がありますが、今回は割愛します。

 

以下講座を、上から下へ順次受講いただくと良いでしょう。

★は、特に重要だと考える講座に、つけています。

 

本質から学ぶ特許概論

 

発明提案書のための発明の把握法

 

強い特許の作り方


知財戦略(1)

開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用

課題解決思考(1)

課題解決思考(2)  

今回取り上げていない講座については、以下も参照下さい。

 

e発明塾サービス紹介サイト

 

記載した内容、および、各講座などについて、お問い合わせは、弊社お問い合わせフォームよりご連絡下さい。

 

楠浦 拝

 

P.S.

本記事は、弊社サービスの紹介が目的の場合には、自由に抜粋引用・転載いただけます。

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