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特許情報を用いた技術マーケティング(2008)の要点〜IPランドスケープへ関心のある方へ

技術マーケティングとは?

技術マーケティングとは、自社で既に持っている技術、ノウハウ、スキルの新しい用途(課題解決方法)を探すことを指します。

例えば、ゴルフのシャフトに使われている炭素繊維を、自動車の部品として使用できるようになったとしたらどうでしょうか?

それは既存技術に新しい用途が見つかり、新しい市場が見つかったということになります。

こうした事例を生み出すために行う活動が技術マーケティングです。

 

企業活動において、これまで製造販売していた商品が売れなくなってしまい、製造していた設備や加工していた職人が空いている状態になる、という場面はよくあります。

そんな時、その設備や加工職人を1つのシーズとして捉え、市場の新しい課題の解決手法として新しいことに活用できないか探し出すことが技術マーケティングです。

 

※脱トヨタを目指すデンソーの技術マーケティング戦略事例は、以下の記事で解説しています。

【図解】デンソーの強みを生かした電動化戦略 ~トヨタ車で培った技術の新用途を開拓するマーケティング戦略を解説

特許情報を用いた技術マーケティング(2008)の成功事例

弊社では長年、特許情報を用いた技術マーケティングに取り組んでおり、弊社代表の楠浦は前職の「SCIVAX 株式会社」CTO時代に特許情報を用いた技術マーケティングに実際に取り組み、市場調査、用途探索、資金調達を行いました。

こうした経験をもとに、楠浦が当時行った技術マーケティングの内容を報告した記事について、IPランドスケープへの関心の高まりから知財部門の方のみならず、事業部門の方や研究所の方、経営者の方からお問い合わせをいただくことが増えています。

技術マーケティングを今後取り組みたい、とお考えの方の1つのヒントになればと思い、事例資料を資料ダウンロードページにて無料公開させて頂いております。

「特許情報を用いた技術マーケティングと成功事例」(資料ダウンロードページにつながります)

 

【記事の要点】

前述の記事で紹介した事例や内容の詳細を直接ご説明するセミナーのご要望も多くいただき、度々開催し紹介しております。

 特許情報分析を用いた技術マーケティング 社内セミナー

 

しかし、タイミングが悪くセミナーに参加できない方もおられるため、このページに補足情報などを記載することにしました。

記事自体、それなりに長文であるため、読む時間がないという方のために、改めて要点も記載しておきます。ご活用ください。

 

  • 著者が、技術シーズ型スタートアップにおいて、2006年頃から実践した事例にもとづく
  • コア技術の新用途展開に際し、特許情報分析を活用した実例を紹介
  • 技術は「ナノインプリント」と呼ばれるナノ加工技術、当時「世界を変える10大技術」(MIT)に選ばれ、非常に注目を浴びた技術
  • 新用途探索に行き詰まっていたが、特許情報をうまく分析し、その結果を活用することで状況を打開、新たな用途を探索でき、資金調達に繋がった
  • 特許情報分析を、コア技術の用途探索に活用した、一つの成功事例
  • 本記事発表後、手法は業界全体に普及し、現在では標準的な手法(デファクトスタンダード)となった

 

【記事の背景】

執筆は2008年、実践は2006年頃からと、やや古い話であるため、当時の状況など、セミナーで補足情報としてお話していることの一部を、記載しておきます。

  • 2006年頃は、数万件の特許情報を瞬時に分析できるようなインフラは整っていなかった
  • 数千件程度の特許について、要約と請求項に絞ってテキストマイニングを行うようなツールは存在していたが、使い勝手が非常に悪く、また、大変高価であり、研究者や技術者が手軽に扱えるようなものではなかった
  • 著者は当時、そのようなツールの存在もあまり知らず、手作業で数千件の特許を分析し、自身が研究を行っていた技術について、有望と思われる用途をいくつか見出した
  • 特許情報を分析しただけで終わらせず、自ら関係者にヒアリングを行い、事業計画を立て、資金調達を行ったことで、特許情報分析の有効性、および有効な特許情報分析を行う上でのキーポイントが理解できた

 

技術マーケティングについて学べる講座やセミナーのご紹介

弊社サービスも含め、関連する情報を以下にまとめて掲載しておきます。更に発展的な内容や、より実践的な活動につなげるために、助けになるはずです。

 

無料7日間メール講座「特許情報を用いた技術マーケティング ”Q&A”」

技術マーケティングについて、日々様々なご質問をいただきます。その中で特に多かったご質問内容を取り上げ、解説した内容を7日間お届けするメール講座です。

 

無料7日間メール講座「新しいコトを興す」ための情報探索術

「特許情報を活用した技術マーケティングの事例(2008)で紹介している手法の弱点を補完する情報分析法「エッジ情報探索」について解説しています。

 

e発明塾「開発テーマ企画・立案における特許情報分析の活用

特許分析手法のスキルを身に付けたい方に受講をおすすめします。オンラインで学習が可能なため、いつでもどこでも気軽に受講いただけます。

 

なお、本記事の内容について「セミナーでしか話せないお話」を盛り込んだ社内セミナーも随時承っております。

(ご指定の場所へ伺う出張型・もしくはオンラインにて開催させていただきます)

技術者が特許情報を業務で生かすポイントを掴む~ 特許情報分析を用いた技術マーケティング 社内セミナー

 

ライブ型のセミナーだけでなく、いつでもご都合の良いタイミングで受講できる、動画視聴型のセミナーもございます。

社内開催が難しい、またはなかなか時間が取れない、個人で受講したいという方は、ぜひこちらをご活用ください。

特許情報分析を用いた技術マーケティング|発明塾®動画セミナー

 

 

 

楠浦 拝

 

★本記事と関連した弊社サービス

企業内発明塾®
「既存事業の強みを生かした新規事業の創出」を支援するサービスです。技術マーケティングのプロである楠浦の直接支援により、BtoC、BtoBを問わず、あなたの会社の強みを生かした新規事業の企画を生み出せます。
例えば「ガソリン車の部品技術の新用途を医療・介護分野で創出」「スマートフォン向けの材料の新用途を食品分野で創出」など、次々に成果が出ています。

 

★書籍出版のお知らせ

弊社初となる書籍を出版しました!新規事業や知財戦略の考え方と、実際に特許になる発明がどう生まれるかを詳しく解説しています。

『新規事業を量産する知財戦略』書籍画像

(画像をクリックすると商品ページに移動します)

※KindleはPCやスマートフォンでも閲覧可能です。ツールをお持ちでない方は以下、ご参照ください。

Windows用
Mac用
iPhone, iPad用
Android用

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