「発明塾」塾長の楠浦です。
今日は、8月7日に行った以下の講演会の内容について、お話しします。
と言っても、このコラムを書いているのは8月6日です(笑)。
つまり、講演前日です(笑)。
弊社代表の楠浦が「ドリームロケットプロジェクト7周年記念講演会」に登壇します(8月7日@月島)
https://www.techno-producer.com/news/drp-7th-anniversary-260807/
講演では「自信がなくても、挑戦はできる」ということをお話します。
むしろ「自信がついたら動こう」と考えるのではなく、自信も正解もないまま小さく動き始めることが大切です。
行動しながら学び、試し、修正することで、自信や自分なりの答えは後から育っていきます。
講演の反響については、また別途お伝えしますね。
これは、僕が弊社内の人材育成や、発明塾で、常に考えていることです。
発明塾も、特に学生向けでは、これがすべてだと言ってもよいでしょう。
大学生と言っても、1回生2回生は基本的に高校生の延長ですので、特許を調べたことも論文を読んだこともなければ、発明の方法を教わったこともありません。
それでも、「なんかできそうやな」と思ってもらう。
これが発明塾なんですよね。
「何とかなる」という感覚を、どうもってもらうか。
僕の指導も、教材も、運営の仕組みも、すべてこの感覚を持ってもらえるように、作りこんでいます。
人材育成の、原点であり、一つのゴールだと、僕は考えています。
なぜ、自信がなくてもまず動くことが大切なのでしょうか。
誰も経験したことがないことには、そもそも最初から正解はありません。
小さく試し、結果を見て、次の行動を決める。
その繰り返しによって経験が生まれ、経験が自信につながります。
誰も取り組んだことがないことに取り組む、という状況は、大半の技術者にとっては日常茶飯事ですよね。
誰も想定していない製造不具合への対応。
予期せぬ実験結果を受けた次の実験計画。
新たな機構や機能の追加。
新製品の開発。
新規事業。
そういう、「誰も経験したことがないこと」に、率先して取り組んでもらえる人材をどう育てるか。
永遠のテーマですね(笑)。
発明塾では、新規事業や新製品の提案を通じて、この「誰も経験したことがないこと」について、一定の経験を短期間に積んでもらいます。
まずは、自分で自分に「不完全なまま始める許可」を与えることに、慣れてもらうんですね。
これができるようになった人は、周囲、あるいは、部下が「誰も経験したことがないこと」について、「不完全なまま始める許可」を与えられるようになります。
上手くいけば、手伝うようになります。
支援者育成ですね(笑)。
よい上司とは、よい支援者ですから。
よい人材育成のサイクルが、回り始めるわけです。
講演に参加する方は、おそらく
・ やりたいことが見つからない
・ 自分には特別な強みがない
・ 将来の職業を決められない
・ 挑戦したいが、自信がない
という焦りを持っている人が多いはずだと予想していました。
そういう告知をしているからです。
そんな方に、講演後に、
・ やりたいことは、行動しながら育てればよい
・ 好きと得意は一致しなくてもよい
・ 最初から壮大な答えを出す必要はない
・ 人生は途中で何度ピボットしてもよい
と捉えられるようになってもらう。
そういう講演です。
「決まってない」「わからない」状態を受け入れ、「安堵」を感じていただきたいと考えて、内容を決めています。
企業内発明塾OBOGは経験しているので理解済みだと思いますが、発明塾では、「最初は何も決まっていなくてオッケー」「進めながら徐々に決めていく」「他の人の進め方を参考にすればよい」「途中で内容を変えてもよい」としています。
僕の仕事観、人材育成に対する考え方が、そうなっているからです。
「自分には強みがない」と感じる人ほど、自分の「ちょっと変わった部分」に目を向けてみてください。
それは欠点ではなく、自分だけの見方や思考回路という資源かもしれません。
講演では、多様性を「属性」(例:性別や職種)ではなく「思考回路の違い」として捉える、発明塾の思考回路を紹介します。
例えば、これまで、
・ 話が飛ぶ
・ 結論から話せない
・ 人と違うことが気になる
・ みんなが納得していることに違和感を持つ
・ AIの出力が腑に落ちない
といった性質を欠点だと思っていた人が、
「これは自分だけのレンズかもしれない」
「AIにも拾えない部分が、自分の価値になるかもしれない」
と考えてもらえるような内容にしています。
自己肯定というより、「自分の偏りを使ってみよう」という自己受容に近い感覚を、持っていただきたいと考えています。
講演の内容は
「自信がついたら挑戦する」のではなく、
「よく分からないけれど、調べたり、人に聞いたり、AIを使ったりすれば、なんとかなるかもしれない」
という感覚を持ってもらえるものにしています。
受講後に、
・ 気になっていた人に会いに行く
・ 小さな企画を提案する
・ 未経験の活動に参加する
・ AIを使って試作品を作る
・ 「専門外ですが、やってみます」と引き受ける
といった、小さな越境行動をおこしていただけるように、と内容を作りこんでいます。
多くのセミナーは、知識や能力を与えようとしますが、まずは「不完全なまま始める許可」を、自分で自分に与えてもらうことが重要です。
そして、部下や周りにも、「不完全なまま始める許可」を与えてもらいたい。
そう考えて、今回の講演を作りました。
今回の講演の内容は、発明塾で普段指導している内容のエッセンスでもあります。
以下のような変化が起きる内容にしています。
・ 何がしたいか → 誰の何を解決したいか
・ 自分の強みや専門性を磨く → 自分の引き出しをどこで活かせるか
・ やりたいことは何か → 気になる違和感は何か
・ 正解を教えて欲しい → 小さく試して正解を探す、作る、確かめる
・ 仕事や役割を与えてほしい → 課題を提案して居場所をつくりたい
自分に対する考え方が変われば、周りに対する見方、考え方も、自然に変わります。
「不完全であること」「わからないこと」を受け入れられるようになります。
自分だけでなく、他者に対しても、
・ なぜ同じようにできないのか
・ なぜ結論を先に言えないのか
・ なぜそんな変なことにこだわるのか
と評価するのではなく、
「この人には、どんな見え方をしているのだろう」
「この偏りは、どんな場面で活きるのだろう」
と考えられるようになります。
マネジャーや教育担当者の方にも聴講いただき、「答えを教える人」から「本人の違和感やオモロさを言語化する支援者」へ、関わり方を見直すきっかけにしていただきたいと思っております。
最後にすこし、「仕事観」に触れます。
仕事は、生活費を得るために人生の大部分を差し出すものではなく、
・ 誰かの課題を解決する
・ 相手の喜びを自分の喜びにする
・ 挑戦を通じて成長する
・ 社会を少しよくする
・ 自分の人生を面白くする
ための時間だ、と感じてほしいんですよね。
そういう内容にしています。
ひょっとしたら、安心だけでなく、
「このまま今の時間の使い方を続けてよいのだろうか」
という、少し胸に刺さる感覚を持つ人もいるかもしれません。
それでよい、と僕は考えています。
こういう声が出れば大成功だなと思って作ったものです。
・ 「やりたいことが決まっていなくてもいいんだ」
・ 「自分の遠回りも、無駄ではなかったかもしれない」
・ 「強みを一つに決めようとしすぎていた」
・ 「自信がないから動けない、という考え方が逆だった」
・ 「人と違うところを直すのではなく、活かせばよいのか」
・ 「仕事について、もっと自由に考えてよい気がした」
・ 「まず小さなテントを張ってみようと思った」
・ 「なんか分からないけれど、元気が出た」
・ 「面白かった。でも、自分の場合は何をすればよいか考えたい」
・自信がつくまで待たず、小さく動いてみる
・最初から正解を決めようとしない
・やりたいことは、行動しながら育てる
・自分の「ちょっと変わった部分」を強みとして使ってみる
・自分にも周囲にも「不完全なまま始める許可」を与える
本内容での企業内講演を、随時お受けします。
講演のみの場合は、90分とさせていただきます。
費用は、24万7,500円(税込)です。
詳細については、以下「お問合せページ」からご連絡ください。
https://www.techno-producer.com/contact-us/
ワークショップ形式をご希望の方は、追加で60~90分程度のワークやディスカッションの時間を想定しますが、別途ご相談ください。
楠浦 拝
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