本記事は、当社が開催した発明塾®動画セミナー
ナノインプリント・EUV比較分析~セミナーのエッセンスをお届けするものです。
セミナーの重要な知見を、どなたでも気軽に学べる形でまとめています。
スマホのストレージ、足りなくて困ったことありませんか。
「容量がすぐいっぱいになる」
「写真を消すか迷う」
「クラウドだと通信が重い」
――そんなモヤモヤ、ありますよね。
その悩みを変えるかもしれない技術を、弊社代表の楠浦は語っています。
名前は「ナノインプリント」。
キヤノンが開発しているナノインプリント装置の方式です。
仕組みはとてもシンプルで、型を押し付けて、紫外線の光で固めて、パカっとはがす方式。
ナノインプリントには熱で固めるなど他のやり方もありますが、ここで紹介しているのは光で固める方式です。
そして、この方法がフラッシュメモリーを安く作る切り札になる可能性があるんです。
この記事の内容
ナノインプリントは、型を押し付けて光で固めるというシンプルな方法で半導体をつくる新しい技術です。
フラッシュメモリーのコスト削減に期待が高まっていて、いま注目されています。
本記事では以下の内容を解説します。
ではここから、ひとつずつ見ていきましょう。
スマホやパソコンの進化は止まりません。
写真や動画は高画質になり、アプリはどんどん複雑になります。
それに合わせて半導体の回路は細かくつくられてきました。
でも、従来の「光リソグラフィ」(光をレンズやミラーで絞り、型の模様をシリコン基板に焼き付ける方法)にも限界があります。
もっと小さな線を描こうとすると特別な装置が必要で、そのぶんコストがぐんと上がってしまうのです。
さらにフラッシュメモリーには独自の事情があります。
大容量を実現するために、回路を立体的に積み重ねる「3D構造」が主流になっています。
ところが、この複雑さが製造コストを押し上げるのです。
楠浦は「このプロセスコストが結構効いてくる」と話していました。
だからこそ、新しい方法が必要になっているのです。
ナノインプリントのやり方はとても直感的です。
ウェハーに樹脂をぬり、石英の型を上から押し付ける。
そこにUV光(紫外線)を当てて固め、最後にパカっとはがす。
これだけで、型どおりの微細なパターンがきれいに写し取られるんです。
「押し付けるので形がスムースに出せる。ギザギザが少ないから精度が高い」
――楠浦はそう強調していました。
つまり、安くて正確に同じ形を繰り返し作れる。
これこそがナノインプリントの大きな強みなのです。
「キヤノンのナノインプリント装置の最初の用途はNANDフラッシュメモリーで、これはほぼ確定です」
楠浦ははっきり話しました。
身近なメモリーこそ、この技術のスタート地点になっているのです。
2017年には実際に装置が工場に導入されました。
そこから本格的な検証が始まり、「ようやく動き出した段階」といえます。
ただし、いきなり世界中で量産が始まるわけではありません。
まだ試験や初期導入のフェーズです。
ここから少しずつ広がっていくと期待されています。
ナノインプリントでプロセスコストを抑えられれば、フラッシュメモリーの値段を下げやすくなります。
その結果、スマホやパソコンにもっと大容量のストレージを積める可能性が広がります。
楠浦は「IoTやサーバー需要が伸びるにつれて、ナノインプリントの市場も必ず開けていく」と展望を語りました。
この技術は、スマホだけでなく社会全体のデータ活用を後押しするかもしれないのです。
ナノインプリントは、"押し付けて→光で固めて→パカっとはがす"というシンプルな発想から生まれた技術です。
フラッシュメモリーへの応用が始まり、2017年には装置導入も行われました。
応用が進みつつあり、これからが本番。
この方法が広がれば、半導体のコスト削減と大容量化を後押しし、私たちの生活をもっと便利にするでしょう。
未来を想像すると、ちょっとワクワクしてきませんか。
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