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「AI時代」に求められるのは「ハングリーさ」と「徒弟制度」

「AI時代」に求められるのは「ハングリーさ」と「徒弟制度」

「発明塾」塾長の楠浦です。
今回は、YouTubeで公開した Smart-IP株式会社 代表取締役兼CEO 湯浅竜 さんとの対談の一部を深掘りします。

DXで「プロがプロの仕事に集中」できる時間を増やす(ゲスト:Smart-IP株式会社 代表取締役社長兼CEO(弁理士) 湯浅 竜 様)
https://www.youtube.com/watch?v=RYYVdGOXpeQ

本題は、以前のコラムで紹介しておりますので割愛させてください。
この対談の終わりの方にでてくる、以下の「余談」をもう少し深堀りします。

湯浅さんは、「最近、楠浦さんってどんな人?って若い人に聞くと、”やさしい” という意見をよく聞くんだけど、あり得ないですよね(笑)」と言っておられます。
文脈からすると、楠浦さんは厳しかった、と言いたいのでしょう(笑)。
湯浅さんは、弊社創業2-3年目ぐらいで参加していただいていますので、15年ぐらいのお付き合い、ということになりそうです。
まぁ、当時も十分「やさしかった」と思いますが、今とは意味が違うでしょうね(笑)。

表面上「やさし」ければ、それは本当に「優しい」ことになるのか?
正直、僕には疑問ですね。

これについて、僕はX(旧:ツイッター)で以下のように述べています。

==ここより

後でつぶやきますが、Smart-IP 湯浅さんと話していて、僕が最後に言っている「これからはますますハングリーさが求められる時代になる」という一言。

押し付けるとパワハラになるし、アピールするとブラック(企業)呼ばわりされる時代なので、成長したい人には、本気でハングリーさが求められる時代だと思います。
だれも、それを教えてくれない時代になりました。 

そういう意味で、AI時代とトレンドが似ていると思います。
分野によりますが、人を育てるより、AIを育てたほうが、コスト的にリーズナブルな時代になりつつありますので、、、
成長したい人は、自身で「成長したい!」とアピールし「ハングリーさ」をあらゆる場面で発揮しないといけない時代だ、と僕は考えています。 

楠浦 拝

==ここまで

ハングリーさを自分で追求できる人が自由に成長できる

そして、これについて、僕の高校時代の友人が、別のSNSで以下のような趣旨のことをコメントしてくれています。

・ハングリーさ、は、今の時代だからこそ貴重で大切な精神
・今まではハングリーを美徳として前面に押し出し、それが各種ハラスメントの温床になっていた
・ハングリーさ、とは、実はひたすらに自分との戦いなんだ、ということだろう

はい。

僕は、ハングリーさとは自分との戦いだと思っています。
誰かがあれこれ言うことではない。
言う時代でもない。
良いか悪いかは別にして、言えない時代になってしまっている。

いいことなんじゃないかなと、僕は思っています。
自分でハングリーさをひたすら追求できる人が、誰に押し付けられることもなく、自由に成長できる、そういう時代になっているわけですから。
こんなに良い時代は無いと思います。

もちろん、誰かに何かを言われなければ、易きに流れてしまう方もいらっしゃるでしょう。
でも、だからこそ差がつくわけで、それはそれでよいのではないでしょうか。
差がつくのは、ダメなことですか?皆さん新規事業でよく「差別化!」を連呼しますよね(笑)。
まぁ、それはともかく、大きな流れとして、世の中がそういう方向に動いているわけですから、、、

大きな課題としては、本当にハングリーにやっている人も、見かけ上、周りには「やさしく」せざるをえないので、「ハングリー、とはどういうことなのか」が、見えづらくなっていることでしょうか。
隣に素晴らしいお手本がいても、殆どの人は、学ぶ機会がないわけですね。
その人は、そのハングリーさをアピールしませんし、むしろ「隠す」ことを社会から求められているんですから。

「羊の皮をかぶったオオカミ」ではないのですが、「本気度」「ハングリーさ」を、安易に表に出してはいけない時代、表に出すと罰せられる時代は、多くの方にとっては、学びの機会が著しく減る時代なんですね。
ハングリーさをアピールすると、ブラック呼ばわりされますので(笑)。
SNSが炎上して面倒くさいことになったりしますね。

本気で、それこそ文字通り「頭を下げて」、教えてください!と言わないと、学べない時代になったわけです。
対談後、僕「これからの時代、特にAI時代には、結局、徒弟制度に戻るよ」言ったのですが、そういうことなんですよね。
発明塾が「塾」であるのも、実はそれを理解した上での話なんですね。
僕自身、これぞ!という方には直接ご連絡してどんどんお話を伺いますし、有料無料問わずセミナーにどんどん出させていただくなど、手間は惜しみません。

徒弟制度で本気度を学ぶ

発明塾では、学生向けに開催していたころから「徒弟制度」について古今東西の文献と事例を研究し、カリキュラム・プログラムを構築しています。
最新の「徒弟制度」研究の論文も、当時の学生さんが追跡研究してくれていて、それもプログラムに反映されています。
海外のある分野の研究者の方が第一人者で、じっくり研究されているんですよね。
論文を読んで、びっくりしました。
日本では、もう廃れていますけどね。
でも、その通りやると、しっかり成果は出るんですよね。
面白いですよね。

だから、日本にいて、日本の本や論文を読んでいても、残念ながら徒弟制度の最新理論は学べません。
日本人が否定したものを、海外の研究者が評価する。
よくある話ですが、面白いですよね。
発明塾は、「海外の最新の徒弟制度研究」の成果をもとに、運営されているわけです。
AI時代には、そうならざるを得ないからです。

脱線しました。

頭を下げて、弟子入りしないと学べない時代。
でも、それもまた良いのではないかと、僕は思っています。
本気の人が、本気でやっていることが、逆に見えやすくなるのかな、と思うからです。

多くの「表面的な」ことは、もう、AIが教えてくれるか、代わりにやってくれる時代になるわけですが、「その先」の「本質」「エッセンス」は、「本気の人」を自分の眼力で見分けて「弟子入り」しないといけない
大変ですね(笑)。
変な人につかまったら、いろんなものを浪費することになります(笑)。

湯浅さんが、そこまで意識してこの話題を振ってくださったかは不明ですが、そんなことを考えながら、受け答えをしていました。
当然ですが、すでに時代は動き出しています。

先日、あるところで「企業内イノベーターをどうやって育成すればよいか、その成功方程式はどのようなものか」について、講演する機会を頂きました。
流石、そういうセミナーにいらっしゃる方は、本気度が違います
非常に具体的な質問がどんどん出てきて、「とにかく何とかしたい」という意欲が伝わってきました。
仕事に関する、非常に具体的な、一見些細だけど、よい結果を短期間で出すには避けて通れない作業の話が、どんどん出てくるんですよね。
もちろん、いただいた質問には、その場ですべて具体的に回答しました。

「企業内イノベーターをどうやって育成すればよいか、その成功方程式はどのようなものか」についてのセミナーの開催に興味がある企業の方は、ぜひ弊社にお問い合わせください。
そういう「本気の人」がどれぐらいいるのか、どの程度本気なのか、を測定する上でも、開催する価値があるセミナーですよ(笑)。
質問を聞けば、すぐにわかりますから。
企業内イノベーター候補生は、評論家的な、あるいは、一般論的な質問はしませんからね(笑)。

 

楠浦 拝

 

 

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