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AI時代の部下育成|「仮説を立て、自分で決められる人」をどう育てるか?

AI時代の部下育成|「仮説を立て、自分で決められる人」をどう育てるか?

【要約】

AIで調査も企画書作成も速くなりました。一方で、成果物が良くなることと、人の判断力が育つことは同じではありません。
今回は、次の行動の前に必ず仮説を言語化する「一言仮説」と、実際に自分で意思決定する「決めさせる企画書」の二つのワークショップを紹介します。
AI時代だからこそ、人には「仮説を持って動く」「自分で決めて振り返る」という経験を残す必要があると考えています。

TechnoProducer株式会社/「発明塾」塾長の楠浦です。

AIを使えば、調査も企画書作成も、以前よりずっと速くできるようになりました。
では、AIを活用することで、部下自身の「考える力」や「決める力」も育っているのでしょうか。

今日は、「仮説」「決める」をキーワードにお話ししたいと思います。

「仮説から始めてください」は、発明塾設立以来、僕が毎日のように皆様にお伝えしてきたことですが、
「AI時代に、仮説が無くても、AIがどんどん ”答え(仮説)らしいもの” を出してくれるよね。だったら、今までのような仮説や、仮説の立て方は、必要なんだろうか?」
という疑問が、ここしばらく、僕の頭の中にありモヤモヤしていました(笑)。

でも、「仮説」がなければ、自分の考え方や行動の何が間違っていたのか、何が足りなかったのか、どこがズレていたのかが分かりません。
つまり、フィードバックを得るためにも仮説が必要なんだ、というのが現時点での僕の意見です。 

「最初から正しい答え」が得られるわけではありません。
むしろ、「正しい答えがわかったころには、誰かに先を越されている」こともある。しかも、その答え自体が急速に変化していく時代です。
だからこそ、仮説をもとにアクションし、素早くフィードバックを得ながら成果を出していくしかない。 

このように「行動しながら成長し、成長しながら成果を出す」には、仮説がますます重要なんですよね。

もう一つが、「決める」ことです。
これも結局、自分なりの情報と判断基準を持って「決める」経験をしない限り、判断そのものへのフィードバックが得られない、ということなんですよね。
決めて、結果を見て、振り返る。そこではじめて、判断力が磨かれていきます。 

時代がますます加速する中、置いていかれないように成長するには、個人も組織も、「仮説」と「決める」をますます重視せざるを得ない、というのが僕の結論です。

それでは、本題です。

■ AI時代の部下育成で重要なのは「仮説を立て、自分で決める力」

生成AIを使えば、調査も、要約も、企画書のたたき台づくりも、以前よりずっと速くなりました。
これは、本当に便利です。

一方で最近、少し気になることがあります。
仕事の「成果物」は速く、きれいに作れるようになった。

でも、その人自身は、
「何を調べるべきか」
「どの情報を信じるか」
「次に何をするか」
「どこまで分かれば決めてよいか」
を、自分で考え、自分で決められるようになっているだろうか。
AIが便利になるほど、むしろこの「自分で決める力」が重要になるように感じています。

発明塾でも以前から、
・仮説を立てる
・調べる
・考える
・決める
・やってみる
・振り返る
という一連のプロセスを大切にしてきました。

単に「正しい答え」を出すのではなく、
自分なりの根拠を持って、次の一手を決める。
そのための短時間のワークショップも、最近かなり充実させています。

ここから、そのために最近充実させている二つのワークショップを紹介します。 

■ 仮説思考を鍛える「一言仮説」ワークショップ~次のアクションの前に、必ず「なぜ?」を置く

次のアクションの前に、必ず「なぜ?」を置いてほしい。
最近、僕が発明塾や各種ワークショップ、部下への指導で、常に言っているのが、これです。

この力を、新規事業、技術の新用途探索、顧客開拓、営業などのケースを通じて、繰り返し鍛えていただくのが、 「一言仮説」ワークショップです。

TechnoProducerサービスカタログ
https://www.techno-producer.com/wp-content/themes/TechnoproducerTheme/pdf/tp-service-menu.pdf
(P21のM092に記載あり)

このワークショップでは、発明塾で使っている専用フォーマットを使いながら、エッジ情報を探していきます。
ただし、単にたくさん検索してもらうわけではありません。
次のアクションに移る前に、必ず仮説を一言で書いてもらいます。

たとえば、
検索キーワードを追加するなら、
「なぜそのキーワードを追加するのか?」
発明者を見るなら、
「なぜ発明者を見るのか?」
「なぜその発明者なのか?」
など、考えてもらいます。

検索結果が多いから、とりあえずキーワードを追加する。
なんとなく気になる特許を読む。
目についた企業を深掘りする。

こうした「反射的な調査」は、誰でもやってしまいがちです。

そこで、短い時間に区切って、
仮説 → 行動 → 結果 → フィードバック
を何度も繰り返します。

何かをする前に、
「私は、こう考えているから、次にこれをする」
と一度言葉にする。

これを徹底的に反復します。

もちろん、豊富な事例を通じて「判断基準」もあらかじめ示します。
ただ、実際にやってみると、皆さん意外にできません(笑)。 
だからこそ、短時間で何度も繰り返すことが大切になります。 

AIを使えば、大量の情報を一瞬で出せる時代です。

だからこそ、
「何を調べるか」より、「なぜそれを調べるのか」を考え、決める力
が、以前より重要になっていると思っています。

AI時代には、明確な仮説がなくても、AIとやり取りしているうちに「それっぽい答え」が出てきてしまいます。 
でも、それではダメだ。

そう思った方は、ぜひお問い合わせください。

■ 意思決定力を育てる「決めさせる企画」ワークショップ~企画書を書く前に、まず自分で決めてもらう

企画書を書く前に、まず、自分で決める体験をしてもらう。
これが大事だというのが、僕の結論です。

意思決定に対する解像度が低いまま、漫然と提案を作っても、意思決定者が判断しやすい企画にはなりにくい。
結果として、企画も通りにくくなります。 

この「自分で決める」という体験を、実際に繰り返していただくのが、「決めさせる企画」ワークショップです。

TechnoProducerサービスカタログ
https://www.techno-producer.com/wp-content/themes/TechnoproducerTheme/pdf/tp-service-menu.pdf
(P40のM091に記載あり)

こちら、単なる企画書作成研修ではありません。
このワークショップでは、
実際に、自分で決めてもらいます。

何を提案するのか。
何を優先するのか。
何を捨てるのか。
どこまで情報があれば判断するのか。
最終的に、自分ならどうするのか。

こうしたことを自分で決めながら、企画書を作ってもらいます。

なぜ、そこまで「決めること」にこだわるのか。

私たちは、多くの方は決めることが苦手なのではなく、そもそも自分で決める経験を十分に積んでいないのではないか、と考えています。

決めた経験が少なければ、
「何を判断材料にすればよいのか」
「どの情報を重く見るのか」
「どこまで分かれば決めてよいのか」
といった、判断基準そのものへの解像度が上がりません。

反対に、自分で決めて、その結果を振り返ると、
「あのとき、自分は何を根拠に決めたのか」
「何が足りなかったのか」
「次は、何を確認すればもっと良い判断ができるのか」
が、少しずつ見えるようになります。

つまり、このワークショップの目的は、きれいな企画書を作ることではありません。
意思決定のプロセスを、自分のものにすること。
企画書は、そのための教材です。

AIがそれなりに立派な企画書を書いてくれる時代だからこそ、
何を選び、何を捨て、何を決めるか。

ここを人間が学ぶ意味は、むしろ大きくなっていると思います。

■ AI時代の人材育成|「仮説」と「意思決定」の経験を積み重ねる

「一言仮説」では、
行動する前に、なぜそれをするのかを考える。

「決めさせる企画書」では、
情報を踏まえて、自分ならどうするかを決める。

一方は「次の一手を考える練習」。
もう一方は「最後に自分で判断する練習」です。

共通しているのは、
・なんとなく動かない
・なんとなく人に聞かない
・なんとなく上司に判断を渡さない
ということです。

AI時代には、この部分を意識して仕事の中に残しておかないと、成果物は良くなっても、本人の判断力が育たない可能性があります。

だから私たちは、
AIに仕事を任せながら、人には「判断する経験」を残す。

そんな仕事と人材育成の設計が必要だと考えています。

仮説を持って動き、いったん自分で決め、その結果から学べる人は、自律的に成長しやすい。
「仮説を立てる力」と「決める力」は、AI時代にますます重要になるスキルだと思っています。

 

このほかにも、実際の業務テーマを使って育成する「実務×部下育成プログラム」や、より長期間かけて新規事業・研究開発テーマを育てる「企業内発明塾」なども用意しています。

ただ、まずは短時間で、
「仮説を持って動くとはどういうことか」
「自分で決めるとはどういうことか」
を体験していただくところからでもよいと思っています。

もし、
「AIは使わせているけれど、自分で考える力が育っているか少し不安」
「部下がすぐ上司に答えを求めてしまう」
「もっと自分なりの根拠を持って仕事を進めてほしい」
という課題があれば、ご相談ください。

お問い合わせは、こちらから↓
https://www.techno-producer.com/contact-us/

 

楠浦 拝

 

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