◆書籍「Patent Information For Victory ~「知財」から、企業の“未来”を手に入れる!~」のご感想
楠浦様の出版書籍ですが、知財に関して馴染みの無い方でも、事業に知財を活用したい場合に読むと、効果的/効率的(余計な知財制度を知らなくとも)に把握でき、利用できるものとして、これまでに無かった書籍と感じました。
投資家に対しても書かれているようですが、企業で事業を好転したいと考えている事業部・企画部、研究開発部、関連部署と連携したいと考えている知財部には、絶好の教科書と感じました。
以前所属した企業の知財部、関係部署には是非読んでもらいたい(手許に置いて)と考え、知財部担当者宛てに一冊、知財部門~関係部門宛てに一冊の計2冊購入し、渡したところ、(少なくとも知財部門からは)弊職と同様の感想をもらえています。医療分野では、テルモや朝日インテックの戦略にも触れられ、その的確さにも驚いています。
企業の状況を把握する上で、投資家はIR情報には眼を通しますが、そこにはインサイダー情報も懸念されるので、開発状況は詳しく書くことができません。そこのところを特許情報や発明者分析で補えること、具体的な事例で解説してあり、分析だけでなく、CGCの観点から、スチュアードシップ・コードや投資家とのエンゲージメントのため、知財部門でも仕掛けをつくることの重要性も認識させられました。未だ未だこれまでの知財書籍には無かった感想は限りが無いのですが、またの機会に触れさせて頂きます。
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