楠浦 崇央
Takahisa Kusuura
TechnoProducer株式会社 代表取締役CEO
発明塾 塾長
特許情報分析と知財戦略のパイオニアとして、
実働支援・教材・講座を通じて524社以上の企業の新規事業・知財戦略を支援。
世界的な発明投資ファンドで5年連続世界トップ10発明家に選出され、
独自開発した技術マーケティング手法により、企業の持続的イノベーション創出を支援している。
2008年から発信を続ける「e発明塾通信」は1,000号を突破し、
最新の技術トレンドと知財戦略の情報源として高い評価を得ている。
メールマガジン読者数
5,500名以上
知財・発明情報を定期配信
メルマガ配信実績
1,000号以上
15年以上の継続的な情報発信
LinkedInフォロワー
6,100+
知財分野トップクラス
5,500名+
メルマガ読者数
定期配信
1,000号+
メルマガ配信
15年以上の実績
6,100+
フォロワー
1995年
京都大学工学部機械工学科卒
1997年
京都大学大学院工学研究科エネルギー応用工学専攻 修了
1997年
川崎重工業株式会社 CP事業本部 大型オートバイのエンジン設計開発を担当
2002年
株式会社小松製作所 減速機事業部 風力発電関連の新規事業開発を担当
2004年
ナノテクスタートアップ「SCIVAX 株式会社」設立(独立行政法人 産業技術総合研究所 研究員兼務)。半導体製造と細胞培養の新規事業開発を主導し、両分野における技術開発と市場開拓に従事。
2008年
TechnoProducer株式会社 設立
2008年
ビル・ゲイツが出資し、50億ドル超を運用する世界初の発明投資ファンド「Intellectual Ventures」(現 Xinova)より、「アジアのTop発明家8名」に選出
2010年
発明塾 設立
2014年
発明塾の方法論が学べるオンライン教材「e発明塾」提供開始
2019年
動画形式で提供する「発明塾動画セミナー」をリリース
2021年
書籍「新規事業を量産する知財戦略 ~未来を預言するアイデアで市場を独占しよう!」出版
2024年
書籍「Patent Information For Victory -「知財」から、企業の"未来"を手に入れる!」(プレジデント社) 出版
医療・環境からロボット・メタバースまで、分野を問わず革新的な発明を創出
バイオ・化学
医療・ナノテク
コンピュータ
ロボット
環境技術
エネルギー
半導体
メタバース
「分野を問わずに発明」ができる理由は、「特許情報分析」を活用した独自の発明法を開発したこと。この手法により、あらゆる分野で発明を創出し、発明投資ファンドからも高い評価を得ています。
国内・海外含め248件の特許出願(登録105件)
医療応用
細胞培養構造体、細胞培養容器、スフェロイド付き構造体、スフェロイド付き容器およびこれらの製造方法
JP4159103B2:微細構造の形状や大きさを精密に制御し、生体内に近い3次元組織培養を実現する革新的技術
半導体製造
US8597769B2:熱インプリント性と耐エッチング性を両立した革新的なマスク材料を開発
食品保存技術
Devices and methods for preserving food
US2013/0337121A1:光触媒とワイヤレス給電を用いた革新的な食品鮮度保持技術を確立(※発明塾生との共同発明)
Google Patentsで全ての特許をご確認いただけます
知財戦略・技術マーケティングの知見を著書および論文・専門記事として体系的に発信
2021年4月
新規事業を量産する知財戦略-未来を預言するアイデアで市場を独占しよう!楠浦 崇央 (著)
2024年9月
Patent Information For Victory -「知財」から、企業の“未来”を手に入れる!楠浦 崇央 (著)
プレジデント社
2000年7月
Statistical properties of fatigue life simulated for notched components under combined loading
(JSME international Journal 2000 Volume 43 Issue 3 Pages 210-219)
2007年9月
Imprinted optical pattern of low-softening phosphate glass
(Optics Letters Vol. 32, Issue 18, pp. 2750-2752)
2008年2月
特許情報を用いた技術マーケティング
(フュージョンアンドイノベーション テクノロジーマネジメント 2008年2月号)
2010年3月
イノベーションのための特許情報の活用
(知財管理 2010年3月号)
2011年8月
知財戦略とはなにか~発明研究所のすすめ
((独)産業技術総合研究所ナノシステム研究部門ナノテクノロジー戦略室機関紙「PEN」連載)
2013年8月
アイデアを生み出すには~誰でもできる発明発想法を目指して
(技術情報協会編「顧客も気づいていない将来ニーズの発掘と新製品開発への応用」)
2014年9月
特許情報とロジックツリーを用いて、新規研究開発テーマの着想を得よう!
(技術情報協会編 研究開発リーダー2014年9月号)
知財戦略・特許情報分析の第一人者として、数多くの講演活動を行っています
2009年11月
特許情報を用いた技術マーケティング
日本経営システム学会 関西支部 第66回研究会
2010年3月
特許情報分析を用いた効率的な発明支援法
人工知能学会 知識・技術・技能の伝承支援研究会 第9回研究会
2013年11月
技術の変化点における技術・経営戦略-オープン・クローズド設計
技術・研究・計画学会第28回年次総会
2020年2月
第5回 知財情報活用投資セミナー ~ 特許情報を読みこなして「投資」に活かす
株式会社リンクスリサーチ
2020年9月
第6回 知財情報活用投資セミナー ~ 特許情報を読みこなして「投資」に活かす
株式会社リンクスリサーチ
2020年9月
技術者が「「特許権侵害」を回避するために身につけておきたい3つのスキル」セミナー
株式会社情報機構
2020年10月
研究/技術開発に役立つ 特許情報の調べ方・読み方・活かし方
株式会社テックデザイン
2021年1月
中国の最新イノベーション・エコシステム事例を解説!
36Kr Japan共催
2021年5月
「新規事業を量産する知財戦略」出版記念セミナー
知財塾
2021年6月
「新規事業を量産する知財戦略: 未来を預言するアイデアで市場を独占しよう! 」出版記念セミナー
DFR/リンクスリサーチ/NPOイノベーターズフォーラム
2021年6月
技術者が「特許権侵害」を回避するために身につけておきたい3つのスキル~①特許の読み方 ②侵害判断 ③回避発明/突破発明創出~
株式会社テックデザイン
2021年7月
Startup Weekend 守山 Vol.6 ONLINE(審査員として参加)
特定非営利活動法人Startup Weekend
2022年2月
京機カフェ(新規事業・イノベーション) 第4回 MeetUp(ゲストスピーカー)
京機会 関西支部
2022年3月
Deep Techの極意
株式会社ユニコーンファーム
2022年4月
未来予測と未来づくり 〜ポストコロナ、グローバルリセットを機に、今みなさんが考えるべきこと、とりくむこと。
株式会社経営技法
2022年5月
「特許情報を用いた技術マーケティング」について講演
大手町経営者クラブ勉強会
2022年7月
第44回未来医学研究会大会「近未来の都市と医療」(「「住めば住むほど健康に」なる家と街を創れ!~「エッジ情報®」で医療の未来を預言する」をテーマに講演)
第44回未来医学研究会大会
2023年4月
ポストコロナの先を見抜く。DX、水リサイクル、イメージセンサー〜未来市場のつくりかた 先駆者たちの視点と行動(パネルディスカッションに登壇)
株式会社経営技法
2023年6月
ChatGPTの活用 その1:仕事のやり方自体が変わる! ~ ChatGPTで変わる知財業務DX ~(パネルディスカッションに出席)
知財DX推進勉強会
2024年6月
すごい知財EXPOセミナー「なぜ知財人材の育成が組織にとって重要なのか」(講演に登壇)
株式会社知財塾
2024年9月
支援者・SUコーディネータのための「当たるニーズ(事業)の見つけ方・売れるシーズ(研究)の伝え方」
Tech Startup HOKURIKU
2024年10月
尖った事業を企画するための特許情報分析 ~ Patent Information for Victory ~
第246回 知的財産マネジメント研究会(Smips)
2024年11月
山本潤×楠浦崇央「特許情報による"株式投資"の新・成功方程式」出版記念セミナー
NPO法人イノベーターズ・フォーラム共催
テレビ・ラジオ・専門媒体での解説・インタビュー実績
2008年
知財の利回り
東洋経済新報社(岸 宣仁 著)
2008年10月
ワールド・ビジネス・サテライト-特集 知の争奪戦
テレビ東京
2012年2月
第3回京都ハピネス研究会-大学都市とイノベーション
KBS 京都
2021年7月
新規事業を量産する知財戦略~未来を預言するアイデアで市場を独占しよう
知財実務オンライン
2021年12月、2022年3月
昼エクスプレス
日経CNBC
2023年10月
マイクロソフトの経営戦略~AI時代を予見した預言者の思考回路を「知財戦略」の観点で読み解く~
知財実務オンライン
2024年2月
知的カフェ
レインボータウンFM
2024年10月
「知財」から企業の未来を手に入れる!~「先読み」の新規事業を読み解く特許情報分析
知財実務オンライン
2024年11月
新刊発行記念 著者に聴く!「Patent Information For Victory」
野崎篤志のイーパテントチャンネル
2024年12月
「Patent Information For Victory」抜粋連載
Japan Innovation Review
2025年1月
【Special Column】新発想! 投資判断に役立つ「特許情報」の生かし方
日経トレンディ2月号
2025年1月
花王の連続増配も納得 新発想の「投資判断情報」はこう使う
日経クロストレンド
京都大学をはじめとする大学での知財戦略・技術マーケティングの教育実績
2012年~2013年
立命館大学技術経営(MOT)大学院非常勤講師「先端科学技術とビジネス」担当
2010年~2014年
立命館大学理工学部非常勤講師「マーケティング・リサーチ」担当
2010年~2015年
京都大学全学共通科目「起業と事業創造(知財戦略)」担当
2021年
京都大学・ベンチャー経営論「新規事業を量産する知財戦略」担当
2023年5月
埼玉大学・講義「特許調査を用いた技術マーケティング」(ゲストスピーカー)
2024年9月
京都大学大学院「知的財産」講義「イノベーションのための特許情報の活用」担当講師
2010年~現在
京都大学工学部物理工学科非常勤講師「ものつくり演習」担当
「教育」を意識するようになったのは、高校時代からです。高校時代に通っていた「甲斐塾」の授業がどれも素晴らしく、特に
・ 「答えは一つではない」を学んだ「別解を競う」数学の授業
・ 「何を素材にしても学ぶことができる」を知った「新旧の洋楽で学ぶ」英語の授業
と、塾長や講師の方々の考えに強い影響を受けました。
大学時代は、その「塾」で、英語科講師を担当していました。
塾の伝統で、
・ 教材、テストは全て自作
・ 講義だけでなく、手厚い添削指導を行う
・ 暗記ではなく、「よい問題/よい問い」で徹底的に考えてもらう
という方針で、指導をしていました。
教材づくりと教育の「本質」を、甲斐塾で学び、日々実践していたのです。もちろん、全員に「希望する進路に進んでもらう」という「結果」が出る教育も、追及してきました。
ここで「よい問題とは、どのようなものか」「必ず結果を出す教育はどうあるべきか」試行錯誤しながら学んだことが、発明塾での指導やe発明塾の教材開発で、おおいに活かされています。
発明塾が「塾」であるのは、この甲斐「塾」での体験が元になっているからです。
大学院卒業後は、まず川崎重工業(カワサキ)に入社し、大型オートバイのエンジン設計を担当しました。
元々、オートバイが大好きで、できればその開発に関わりたいと考えていましたので、天職だったと言えるでしょう。
入社早々、カワサキとして数年ぶりの、エンジンの基本構造までゼロから開発する「新機種」開発チームに入ることになりました。
カワサキのオートバイ開発部門は、当時は少数精鋭主義だったため、新人でありながらエンジン全体の設計に関わることができました。
特殊な機構を持つ「前例のないエンジン」の開発ということもあり、多忙を極めましたが、「誰も作ったことがない」ものを作る楽しさを知ることができた、貴重な日々でした。
天職のはずだったオートバイ開発ですが、一度 新機種開発を担当してしまうと、その後のモデルチェンジ業務を物足りなく感じるようになりました。
そこへ、小松製作所(コマツ)で、新規事業開発担当を探しているというお誘いがあり、新製品の次は「新規事業」をやってみようとコマツへ転職することにしました。
新規事業も、最初は少数精鋭で始まります。コマツでは技術開発・設計・生産技術・営業、ありとあらゆる業務を担当しました。
なるほど、事業ってこうなっているのか、と新規事業の面白さがわかりかけてきた時に、またまた、お誘いをいただきました。今度は、ベンチャー企業の立ち上げでした。
次にCTOとして関わったベンチャー企業では、当時世界中が注目していた「ナノインプリント」というナノテクノロジーの実用化、事業化を目的として立ち上げました。
2004年2月に会社は無事設立されましたが、お金もない、人もいない、設備もない、無い無い尽くしからのスタートです。
あるのは、アイデアと熱意、開発中の技術と基本特許のみ。産業技術総合研究所との共同研究で技術開発を進めながら、当時、ナノインプリントの有望な市場(用途)とされていた「半導体」「光学フィルム」への用途展開を進めました。
会社設立から1年後「半導体」への適用は、技術的に不可能である、との結論に達しました。
さらに「光学フィルム」には、当面それほど大きな市場はなさそうだということも、顧客とのやり取りの中で見えてきました。
そしてさらに残念なことに、資金も底が見えてきました。
一度、市場の見極めに失敗していますので、資金調達のハードルは一段と上がり、投資家を確実に説得できるレベルの、確度の高い「市場」「顧客」探しに取り組む必要がありました。
これまで以上に確度の高い市場、そして、顧客を「ゼロ」から探さなければならなくなり、途方に暮れていた時、CIPOであった同僚が「”特許情報”から顧客を探し出すことができるかもしれない。やってみませんか」という提案をくれました。
他に選択肢はありません。特許情報に賭けようと、すぐ やってみることにしました。
当時、特許や知財に関する知識はほとんどなく、独学で特許について勉強しながら、特許公報を読み、情報分析を日夜行いました。
それから約半年、特許情報にもとづいて、ヒアリングを含む入念な調査を行った結果、開発に成功すれば確実に顧客になってもらえる企業のリストが得られました。
それらをもとに事業計画を立て、150枚を超える目論見書を作成した結果、投資家から大口の資金調達に成功。
最終的に、新たな事業を「2つ」立ち上げることに成功し、その1つは後に大手化学メーカーにイグジット(Exit)されました。自分たちの技術の「価値」が認められた瞬間でした。
特許情報に命を救われた、というと少し大げさかもしれませんが、特許情報は「機会」を探り出すために欠かせないツールであり、「強み」を活かし「勝てる機会」を見つけるための羅針盤の役割を果たすものだということを、身をもって知りました。
TechnoProducer は、「技術を生み出す人」という意味と「技術の価値を最大化する人」という意味の2つの意味を込めて名付けました。
前職の「SCIVAX」が「サイエンスの成果の価値を最大化する」(SCIence VAlue maXimization)を理念に掲げていたのですが、それを自分たちなりに再定義したものです。
単に生み出すだけでなく、その価値を最大化できる存在になり、またそういう人材を育成しようという意思表示であり、決意表明です。
設立当初から「特許情報分析」と「知財教育」の2つを事業領域にしていました。
特許情報を活用して、新たな機会を見つけられる人材を育てるには、知財教育が不可欠だからです。
ただ、この2つが結びつくには、かなり時間がかかりました。時代が早すぎたんですね。
幸運にも、SCIVAX時代に大変お世話になった投資家の方から、「ビル・ゲイツが出資している、面白い投資ファンドがある。知財と発明の仕事をするなら、彼らに会っておいた方が良い」と、Intellectual Ventures の日本の責任者をご紹介いただきました。
彼らは、「将来有望なアイデアがあるなら、提案してくれれば特許化から特許ライセンス、あるいは研究開発や会社の立ち上げまで面倒をみますよ」という、非常に新しい考えの投資ファンドでした。
彼らの要求水準は非常に高く、大変なハードワークが要求される仕事でしたが、自分たちの手法の正しさを確認するよい機会だととらえ、まずは「特許情報分析を駆使して、発明を生み出せる」ことを、自分たちで改めて実践し実証することにしました。
初年度、数百件の発明をファンドに提案しました。
その結果、発明の質・量、および、対象とした技術分野・事業分野の広さを高く評価いただき表彰を受け、その年のアジアのTOP8発明者に、私ともう一名の弊社メンバーが選ばれました。
私だけでなく、もう一名のメンバーも選ばれていますので、TechnoProducer株式会社の保有する、特許情報を活用した研究開発テーマ創出手法の有用性が認められた瞬間でした。
その後、その手法をより検証し、誰でも成果を出せる仕組みの確立を目指して、勉強会に参加してくれていた東京大学と慶應義塾大学の学生と、当時私が講師をしていた京都大学の学生を中心に、大学生向けに「発明塾」を開催することにしました。
この発明塾では楠浦の指導の下、学生さんにもアイデアを出してもらい、投資ファンドに提案していきました。
塾生の発明も次々に採択され、特許情報を活用すれば、大学生でも世界トップクラスの発明家に負けない、発明投資ファンドが認める発明を出せるということが実証できました。
発明賞金で学費を賄った学生さんも輩出することができ、頭脳は財産である、ということを実感してくれたと思います。そんな折、ある企業の企画部門の方から「うちの会社でも発明塾を開催したい」というご要望をいただき、「企業内発明塾」が始まりました。
当時の参加者の多くは、特許を読んだことはあるが、調べ方がわからないなど、まだまだ特許情報を使いこなせる素地は整っていませんでした。 そのため、日本だけでなく海外の特許、特に米国の特許を読み込み、分析してもらう必要があるため、特許や知財に関する適切な教育が不可欠になりました。
ようやく、当初目的としていた「特許情報分析を駆使して、新たな機会を見つけることができる人材の育成」までたどり着きました。
その後、現在までに400社を超える顧客に、弊社のサービス、オンライン知財・発明教育講座「e発明塾」や、新規事業や研究開発テーマを実際に創出しながら発明塾の手法を身につけていただく「企業内発明塾」を導入していただいております。
ここでしか読めない発明塾のノウハウの一部や最新情報を、無料で週2〜3回配信しております。
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・アイデア・発明を、「スジの良い」企画に仕上げる方法
・急成長企業のビジネスモデルと知財戦略