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Summary

― 籍概要 ―

「知財」から、企業の”未来”を手に入れる!

特許情報を活用して企業の真の価値と将来性を見抜く新しい投資アプローチを提案する一冊です。
特許が投資に役立つ理由を、専門知識がなくても理解できるようわかりやすく解説します。 また、オリンパス、花王、コマツなどの具体的事例分析を通じて、特許情報の実践的な活用法を学べます。業界トレンドの把握や投資機会の発見、未来を見据えた企業の見分け方など、投資への活用法を詳しく紹介しています。

著者の楠浦崇央は、15年以上にわたり特許情報をもとにした企業の新規事業支援や企業調査に携わってきた専門家です。本書には、その豊富な実務経験に基づく独自の視点と分析手法が詰め込まれています。

News

― ュース ―

Expert Opinions

― 薦コメント ―

なかのアセットマネジメント 運用部長 山本 潤 様

企業の知財力を正しく理解できれば競争優位を論じることができます。投資とは将来を予測することでもあり本書ではその方法論が満載されています。長期投資家の必読書として推薦いたします。

日本橋知的財産総合事務所 代表弁理士 加島 広基 先生

知財情報の活用は今後の日本企業への有効な投資やひいては日本経済の発展に非常に重要であり、まさに今の時代の流れに乗った「なくてはならない」書籍だと思いました。

知財若手の会 代表 上村 侑太郎 様

知財業界の若手だけでなく、投資家の方にも読んで欲しい。投資家の知財理解を上げる内容であり、知財ガバナンスのトレンドとも合致した、今の世の中に必要な書籍です。

Book Description

― 容詳細 ―

特許からは技術力だけでなく、新たな技術を生み出すために必要な組織能力も、ある程度割り出せることがわかっています。加えて、100年保有するつもりの企業ですから、やはり最も重要なのが企業の『本気度』を見極めることじゃないかなと、僕は考えています。
本気じゃない企業には投資できませんね。ここでも特許が役立ちます。(「プロローグ」より)

目次

はじめに 99%の人が知らない、「特許情報」の活用法とは?

プロローグ 時代の最先端情報から、"100年企業"を見つけ出す

Chapter1 "特許"はインテリジェンス。なぜ、投資に役立つのか?

  1. 配当貴族といわれる会社。その"知財戦略"を見抜くことで成長性を予測できる
  2. 企業の「本気度」と「技術的な強み」を把握することで、他者より一歩先に
  3. 「戦略性」と「課題解決力」。これらを特許から読むことでチャンスが広がる
  4. 専門家でなくてもOK。知財を知れば、広い目で業界が見られるように……
  5. 後発企業の将来性も、「知財戦略」「特許戦略」を知ることで推測が可能に

Chapter2 特許でわかること~書いてあることから知るべきもの~

  1. 企業の実力を把握するための「特許」と「IR」。まずは、その違い理解する
  2. 「技術」「人と組織」「権利」。特許の3つの側面に「戦略」視点を加えて
  3. ここから、企業の「全体像」と「イノベーション創出の最前線」が見えてくる
  4. 読みづらい特許情報も、「読み方」を身につけることで、その本質が……
  5. 「進歩性」と「知財戦略タイプ」? この2つが特許を読み解くカギに!

Chapter3 強い企業・強い技術を見抜け!~特許情報の読み方~

  1. 投資機会につながる特許とは、競合会社が嫌がるものと考える
  2. 把握するべきは「基本特許」と「周辺特許」。その意味と競争力の関係
  3. 重要特許をすばやく見つけるには、「分割出願」と「国際出願」に注目
  4. 「技術内容=真の強み」を理解する~朝日インテックの事例から……
  5. 発明者(キーパーソン)に注目して~レオン自動機の事例から……
  6. 競合優位をチェック~ハーモニック・ドライブ・システムズの事例から……
  7. "ヒアリング"によって対象企業の本質を~日進工具の事例から……
  8. 「強い特許」を知ることで、特許自体に明るくなる~3Mの事例から……
  9. 特許件数が少ない企業の評価法~グレイステクノロジーの事例から……

Chapter4 実践演習:「オリンパス」の可能性を探ってみる

  1. STEP1/現在の主軸事業は何か? これをしっかりと理解する
  2. STEP2/ホームページから、発明者(キーパーソン)情報を入手
  3. STEP3/キーワード検索を入口に、製品・技術を調べる……
  4. STEP4/特許から、発明者(キーパーソン)情報を深掘りしていく
  5. STEP5/「被引用」情報によって、重要な特許を見つけて評価
  6. STEP6/「特許分類検索」での調査で、競合企業と比較する
  7. STEP7/手に入れた情報から、オリンパスの将来性を考える

特別対談①/特許や知財から、企業の何がわかるのか?
――金融業界アナリスト×楠浦崇央

Chapter5 投資センスを磨く~役立つ情報の見つけ方~

  1. 他人が気づかないネタに素早く当たる思考を~「紙業界」を事例に
  2. 一つの情報から大きな流れて見ていく~「ドラッグストア」を事例に
  3. 投資が増えれば技術は進歩。"お金"の流れからトレンドを予測する
  4. 業界や技術の"課題"は何か? その解決に尽力する企業をチェック
  5. 未来を知るためには、過去を知ること。危機対応法から企業を判断
  6. 有望企業の陰にひっそりと潜む、「知られざる有望企業」を見つけ出す

特別対談②/投資家が、「勝ち組企業」を育てる
――山本 潤 (ファンドマネージャー)×楠浦崇央

Chapter6 知財戦略のダントツ企業「花王」と「コマツ」を解剖する!

  1. 花王①/食品業界の「黒船」。ヘルスケア商品の特許戦略とは?
  2. 花王②/業界を震撼させた減塩醤油特許。顧客価値を軸に……
  3. 花王③/そこには「パラメータ特許」×「分割出願」のワザがあり
  4. 花王④/目指すものは、究極の「パーソナライズドヘルスケア」
  5. 花王⑤/まとめ ~「尖ったところを見つける」。この発想が未来を築く
  6. コマツ①/経営を支えるIoT建機システム「Komtrax」の開発……
  7. コマツ②/「Komtrax」から、特許ポートフォリオを構築した凄み
  8. コマツ③/次の一手は? IoTからDXへ、「モノ」から「コト」へ
  9. コマツ④/まとめ ~革新的な技術で未来を先取り、建設業界を変える

Chapter7 長期で応援したい企業の、最新動向をチェックしよう

技術や知財に強みがあり、長いスパンの投資に向いている企業30選

メディカル・データ・ビジョン/中外製薬/テルモ/楽天グループ/富士フイルムホールディングス/ブリヂストン/日進工具/レオン自動機/技研製作所/クボタ/ディア・アンド・カンパニー(Deere & Company) 米国/ダイキン工業/デンソー/ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International) 米国/日東電工/オムロン/キーエンス/シスメックス/トヨタ/ASML ホールディング(ASML Holding) オランダ/キヤノン/オリンパス/朝日インテック/インテュイティブサージカル(Intuitive Surgical) 米国/マイクロポート・サイエンティフィック 中国/ダナハー(Danaher) 米国/スリーエム(3M) 米国/平安保険 中国/クアルコム(Qualcomm) 米国/マイクロソフト(Microsoft) 米国

おわりに

"イノベーション"を起こし続ける企業に着目を!

Book Details

― 籍情報 ―

書籍画像

Patent Information for Victory
特許情報による”株式投資”の新・成功方程式

著者:楠浦 崇央

出版:株式会社プレジデント社

書籍電子書籍あり

特許には、企業の過去から現在までの発明やイノベーションの歴史が書かれています。つまり、技術開発や事業開発の動向、および、今後どのような事業を行おうとしているか、がわかる非常に貴重な情報なんです。うまく読み解けば『未来』も予測できます。(「はじめに」より)

定価 3300円 (税込)
発売日 :2024/9/30  ページ数:579ページ

読者特典のご案内

本書内に記載されている限定URLから、読者特典ページにアクセスいただけます。特典ページでは、追加資料や最新コンテンツをご覧いただけます。

Author Profile

― 者プロフィール ―

楠浦崇央の写真

楠浦 崇央(くすうら たかひさ)

TechnoProducer株式会社 代表取締役CEO
発明塾 塾長

京都大学工学部機械工学科卒。京都大学大学院工学研究科エネルギー応用工学専攻修了。
1997年、川崎重工業株式会社入社。CP事業本部に配属され、大型オートバイのエンジン設計開発を担当。その後、株式会社小松製作所に入社、減速機事業部にて風力発電関連の新規事業開発を担当。2004年、MITの「世界を変える10大技術」に選ばれた超微細加工技術ナノインプリントの事業化を目指すスタートアップ「SCIVAX 株式会社」(独立行政法人 産業技術総合研究所 研究員兼務)を設立。2008年、TechnoProducer株式会社 設立。同年11月には、ビル・ゲイツが出資し、50億ドル超を運用する世界初の発明投資ファンド「Intellectual Ventures」(現 Xinova)より、「アジアのTop発明家8名」に選出される。2010年発明塾を開設。新規事業・研究開発テーマ創出の実働支援や、発明・知財の教育講座(eラーニング・動画)などを手掛ける。これまで一部上場企業を中心に524社が導入。

Supporting Services

― 籍内容の実践サポート ―

社内セミナー開催

書籍「Patent Information for Victory ――特許情報による"株式投資"の新・成功方程式――」の知見を活用し、以下の内容で新規事業創出のための社内セミナーの依頼をお受けしております。
本セミナーでは、特許情報の分析手法を新規事業開発に応用し、市場動向の把握や競合分析、技術トレンドの予測などに活用する方法をお伝えします。

タイトル:事業機会をつかむための特許情報の読み解き方  ~ Patent Information for Victory ~

目次

  1. 盤石な知財で「100年続く企業」をつくる
    ~「配当貴族」花王・3M・J&Jの戦略 ~
  2. 特許から企業の「真の強み」を見抜く
    ~ IPランドスケープでは見えない技術の強み・キーパーソンの読み解き方 ~
  3. 知財戦略のダントツ企業を分析する
    ~ 元祖「IoT」コマツのKOMTRAX特許戦略 ~
  4. 既存の強みを生かして新規事業を立ち上げる
    ~ KOMTRAXからスマコンへと進化するコマツのイノベーション戦略 ~
  5. 世界トップ企業の特許網とその突破方法を知る
    ~ シンプルな発明を徹底的に守る3Mの事例 ~
  6. 本セミナーのまとめ
    ~ 特許情報を活用して事業機会をつかんで頂くために ~

※3、4章は、以下の花王の事例に変更可能です。

  1. 知財戦略のダントツ企業を分析する 
    ~ 食品業界の「黒船」花王のヘルスケア特許戦略 ~
  2. 既存の強みを生かして新規事業を立ち上げる
    ~ 究極の「パーソナライズドヘルスケア」を目指す花王のイノベーション戦略 ~

セミナー時間

90分(10分程度の質疑応答込み)
※オンラインセミナー形式、訪問形式のどちらも対応可能です

講演依頼は、こちらの「お問い合わせ」からご連絡ください

お問い合わせ

投資ファンド向け月額顧問

ビジョン ~100年成長し続ける企業を育てる~

私たちTechnoProducerは、100年後も成長し続ける企業を見つけ、共に未来を築くことを志しています。
今回のサービスは、そんな「100年企業」を支援したい投資家/投資ファンドの方へ向けた顧問サービスです。100年企業を見つけるには、企業の本気度を見極めることが重要です。特許情報から技術だけでなく、イノベーションの歴史と未来予測、発明者についても徹底的に調査します。
この作業を楠浦と共に行うことで、考え方や分析手法を理解していくことができます。

具体的な支援内容とご提供する価値

月1~2時間のリモートディスカッション(ZOOM等を利用)

1. 投資先候補企業の競争力や成長性について、特許情報を活用しリアルタイムで調査・分析します。例えば以下の実績があります。

  • 不況下でも技術力を高めた優良企業の特定
  • 知られざる有望企業の発掘
  • 投資候補企業のヒアリング前に技術情報とキーマンの特定

2. 貴社メンバーへの特許情報調査分析法の指導も行い、必要に応じて弊社独自の教材を提供します。

3. 討議を通じて投資候補企業の分析を迅速に進め、楠浦の直接指導で暗黙知を吸収します。また、教材や調査メモから形式知を学び、特許情報の調査分析における専門知識を効率的に習得します。

参考資料の提供

弊社が過去に実施した企業・技術調査(エッジ情報)のレポートやメモを随時提供します。

導入企業

なかのアセットマネジメント株式会社

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